2016/7/11

助けた  

 7月1日のことでした。梅雨空の間の晴れの日、ミカンの病害虫の防除で農薬の散布に行きました。車を降りて準備していると、ため池でちゃぽんちゃぽんと音がしています。
 何だろうとのぞいてみると茶色の動物が池に飛び込んでおぼれそうになっていました。「しめた、シカが車に驚いて逃げようと慌てて池に飛び込んだのだ」仕留めて食ってやろうとおもってよく見ると、大型の茶色の犬でした。
 すでに時間が経っていると見えて犬はほとんど泳げなくなっていて今にも沈みそうです。
 枯れ葉やゴミをすくい取る網で何とか手前まで寄せて胴体に手を入れてすくい上げることが出来ました。犬はぐったりしています。そのまま寝かせてマッサージをしました。マッサージを続けているとようやく前足をたてて座りぶるぶると震えだしました。その状態でがんばれと声をかけながらマッサージを続けていると息子が車で到着しました。息子の姿をみた犬はよろよろよたよたと歩きはじめ少し離れた場所で座り込みました。
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 座り込んで震えながらこちらを見ています。ミカン畑は人家とはかなり離れた山頂です。首輪もなく体にはダニがたくさん食らいついて吸血して大きくふくらんでいました。この犬はおそらく近くで捨てられてしまったものだと思います。人を見て逃げようとするので、いじめられていたのかもしれません。
 せめて持ってきた弁当でも食べてもらおうかと思いましたが、近づくとよたよたと離れていくのであげることが出来ませんでした。

 そのうちいつの間にかいなくなっていました。

 命を奪うことだけではなくたまには救うこともあります。
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