2009/4/4

落としワナ  ワナ

私が使っているワナを紹介しましょう。

 〈狩猟〉
 イノシシやシカを獲る方法として大別すると鉄砲とワナ猟があります。犬だけで獲物を狩る猟は現在では禁止されています。ですが、誰でも狩猟ができるわけではありません。狩猟免許が必要です。免許制と猟期の設定により、密猟の防止や野生動物の保護などを目的としているようです。

 狩猟免許の種類
●網猟免許 - 網
●わな猟免許 - わな
●第一種銃猟免許(旧乙種) - 銃器(空気銃及び圧縮ガス銃を含む)
●第二種銃猟免許(旧丙種) - 空気銃及び圧縮ガス銃
 以上の4種類の免許があります。

私は職業である農業への被害をくい止めようとイノシシ駆逐をやってやろうと狩猟を始めた訳です。そこで比較的簡単に取得できる「わな」の免許を取りました。免許が取りやすいだけではなくワナ猟だと単独でできることが魅力です。現在では農業被害対策で害獣駆除を奨励するためワナ猟の免許はできるだけ簡単にとれるように行政側が配慮しているようです。

イノシシ被害をくい止める効果は「捕まえる」というのが正解です。最も有効でした。「薮に石を投げ込むとイノシシに当たらあよ」と冗談をいうほどいて、ものすごい被害にあっていたのですが、いまや被害は激減しました。

ワナ猟の方法にも色々とあるのですがその中に「くくり」と呼ばれるワイヤーなどを使って獲物の身体を括って捕まえる仕掛けがあります。その「くくり」にもいくつもの種類・方法があるのですが、ワイヤーだけで獲物を捕る方法とバネなどを使う方法が主なやり方でしょう。私は金属製のバネを使ったワナを使っています。

ちなみに、ワナに使うバネですがこれは素人には作ることが出来ません。バネ製造の業者やワナをつくって売っている業者などから入手するわけですが其の価格もバネのみで数千円から猟具一式で2万円以上するものと大きな幅があります。私は好みのバネを設計し業者に頼んで作ってもらい、ワイヤーとカシメ材などを購入し道具は自作しています。

バネを使うククリ以外に「突っ込み」というワイヤーだけでイノシシなどを括るワナがあります。これはイノシシなどのハシリ(通り道)にワイヤーのワッカを仕掛けておきイノシシ等が首を突っ込んだり身体を突っ込むとワイヤーが締まって獲物を括って捕まえるという仕掛けです。

私のワナは2タイプです。一つはイノシシのハシリにバネにとりつけたワイヤーを置いてケヤマ(センサー)を張り、イノシシがケヤマに触るとバネが弾きイノシシの足を括るというものと、同じようにハシリに穴をほりイノシシが踏み込むとセンサーが働いてバネが弾いて足を括るというものです。こうしたバネを使うワナは道具や仕掛け方に沢山の種類があります。私は出来るだけ経費をかけず、簡単に設置でき、その上よく獲物が捕れるワナを絶えず追求しています。

〈長野式落とし穴〉
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画像:ハシリに塩ビパイプがすっぽり埋まる穴を掘り、其のわきに置いた塩ビパイプ。

私の落とし穴タイプのワナは塩ビパイプを使うもの、ただの穴だけ掘ったものの2とおりです。塩ビパイプのものは画像のように金網を番線の枠にとりつけて中蓋にし其の下に引き金の役割を果たすステンの針金が張ってあります。穴だけのものは竹(孟宗竹・マダケ)を割り箸大に割ったもので穴の蓋をして其の下にやはり引き金の役割を果たすステンの針金が張ってあります。イノシシが穴の蓋を踏むと引き金が引かれてバネが弾くという仕掛けです。

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画像:掘った穴にパイプを仕込んだ所です。地面から2センチほど深くまで埋め込みます。

穴が完成しました。足括りのワイヤーはこの穴のサイズよりもひと周り大きく(穴・パイプより1〜3センチほど広く)設置します。それから引き金をセットし、あとは土・落ち葉などでカモフラージュするのですが、蓋が隙間だらけなので土が落ちて穴をふさいではいけません。そこで蓋に紙等を使い目隠しをします。

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画像:雑誌を破り取って目隠しをしました。

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画像:カモフラージュしました。完成です。

あとは獲物がかかるのを待つだけ。しかし、じっと待っている訳ではありません。ワナを設置すると見回りが必要です。毎日、ワナを仕掛けた山々を上へ下へ谷を越え尾根を越え見回ります。わくわくしながら回っていくのですが最近は体力の衰えを痛感することが多くなりました。

思考はそれほど老いたとは思いませんが、身体のほうが思いどうりには動いてくれなくなってきました。谷を渡っていて、思わず足をすべらせたときなどそれほど危機を感じないまま「あれ?」、足が思うように出せずにドキッとしたりするのです。

ワナの設置で気を使うのは、いかにヒトの気配を残さないでワナを完成させるか、です。私の相棒はそのためにタバコを止めました。彼らの臭覚はすごいらしく臭いを残さない工夫を色々としています。私は手袋をはめる。表土の下の土はビニール袋に納めてワナの設置後遠くへ持っていって捨てる。周りの立ち木にあまり寄りかからない。汗をつけない。ワナを設置する時膝をつかない。などなど。
私はやりませんがワナに使うワイヤーの油抜きをし、ピカピカ光るのでヤマモモの葉と一緒に長時間煮込んで枯葉色に染める人もいます。

獲物がかかるのは「運」それとも「腕前」?
運が良いとか悪いとか人は時々口にするけど。まあ、私も口にはしますが、それほど運を信じてはおりません。
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タグ: 狩猟 害獣駆除



2018/1/5  8:49

投稿者:akame

 北振の風さん はじめまして

 私も以前、孟宗竹を割って、竹ひごをつくりそれを穴の上に置いて、竹ひごの下にステンの針金を張ってセンサーにしたワナを使っていました。

 それぞれ工夫があり、面白いですね。機会がありましたらワナを紹介して下さい。

2017/12/26  10:58

投稿者:背振の風

勉強になりました、自分の場合、塩ビ管の代わりに孟宗だけを使っております。

2013/4/14  18:31

投稿者:狩人

ありがとうざいます!
いろいろ細工をしながらがんばってみます!!
これからも、楽しみに拝見させていただきますね。

2013/4/11  13:49

投稿者:akame

 狩人さん はじめまして

 ご質問

「地中へ埋め込む塩ビ管を使った罠に関する質問なのですが、バネ自体はネジリバネなどを地中に隠されていますか?それとも、引きバネや跳ね上げのバネを樹など空中にセットされていますか?
差し支えなければ教えて頂けると幸いです。」

 お答えします。
 私が使っているのは引きバネでして、木などにつるして使っています。くくりのワイヤーには針金などで連結して足を括ります。引き金は別の所で紹介している撥ね上げ式括りワナのやり方で、センサーを落とし穴の蓋で作動させるという違いだけです。

2013/4/7  20:52

投稿者:狩人

失礼しました。
書き方が分からず、上記の猪太郎さんの文章を引用しようとしたところ、投稿名をそのままにしてしまいました。
こちら狩人と申します。

2013/4/7  20:50

投稿者:猪太郎

はじめまして。
いろいろと拝見し、とてもわくわくしています。

地中へ埋め込む塩ビ管を使った罠に関する質問なのですが、バネ自体はネジリバネなどを地中に隠されていますか?それとも、引きバネや跳ね上げのバネを樹など空中にセットされていますか?
差し支えなければ教えて頂けると幸いです。
引き金等の細部に関しては、自身で試行錯誤しながらがんばります!

2011/2/22  19:55

投稿者:akame

 猪太郎さん はじめまして

 なるほど、集団でやるというのもいいですね。ただ、あまりヒトの気配を残すと猪は警戒して罠には近寄りませんので、やり方に工夫がいります。

 各集落に数人の罠猟師グループができて、協力し合いながら被害を防げればいいとおもうのですが。

2011/2/16  16:01

投稿者:猪太郎

ご苦労様です。
罠氏が5人そろって免許をとったら町より補助金を出すと良いですね。
企業ではそれを小集団活動と言ってその中から罠の名人が現れるのを期待します。5人一緒にやる事でやる気を引き出します。


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