2007/5/7
「小学館 古典文学全集3 万葉集2」
短歌誌・歌集より
1042 一つ松 幾夜か経ぬる 吹く風の 声の清き葉は 年深みかも
(一本松 何年経たのか 吹く風の 声が清らかなのは 何を経たからか)
1043 たまきはる 命は知らず 松が枝を 結ぶ心は長くとそ思うふ
(たまきはる 寿命のことはよくわからない松の枝を 結ぶ心は 命長かれと思うばかりだ)
1044 くれなゐに 深く染みにし 心かも 奈良の都に年の経ぬべき
(紅に 色深く染まるようになじんだ 気持ちで さびれた奈良の都に 年が過ごせようか)
1045 世の中を 常なきものと 今そ知る 奈良の都の うつろふ見れば
(世の中が 無常なものと今こそ知った 奈良の都のさびれるのを見ると)
1045番の歌ならば、現代の人も詠みそうな歌だと思った。作者は分からないそうである。奈良時代(1200年前)の歌が身近かに感じられる。このような現代人にも通じる歌を発見したとき万葉集を読む楽しさを感じる。記憶は定かではないが、高校時代に国語か日本史の時間に習ったのかもしれない。分かりやすく現代人にも通じる歌だと思う。
1046 石(いは)つなの またをちかへり あをによし 奈良の都を またも見むかも
(石(いは)つなの また若かえって(あをによし) 奈良の都を また見られるだろうか)
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