2007/5/5
「小学館 古典文学全集7 古今和歌集」
歌誌・歌集より
14 鴬の谷よりいづる声なくは春来ることを誰か知らまし
(長い冬から解放され、谷間を出て梢にさえずる鴬の声を聞かないで、誰が春の来ることを知ることができようか)
15 春立てど花もにほはぬ山里は物憂かる根に鴬ぞ鳴く
(春になったが梅の花さえも咲かないこの山里では、鴬だけがつまらなそうな声で鳴いている)
16 野辺ちかく家居しせされば鴬の鳴くなる声はあさなあさな聞く
(わたしは人里を離れ、野辺の近くに住まいを構えているお陰で、鴬の鳴く声だけは毎朝毎朝聞くことができる)
17 春日野は今日はな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり
(春日野の番人よ せめて今日だけは春日野を焼かないでくれ。わが愛する妻もこの野で遊んでいるのだし、私も遊んでいるのだから。)
18 春日野の飛ぶ灯の野守いでて見よいまいく日(か)ありて若菜積みてむ
(春日野の飛火野の野守さん、ちょっと野に出で草の様子を見てください。あと幾日したなら、若菜が摘めるのかしら)
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