パーク&ライド。大まかに定義すると、車で駅まで行き、駅近辺の駐車場に車を止めて、電車で目的地まで移動することを指す。必ずしも電車とは限らないから、バスとした場合は、駅でなくバス停ということになろう。
パーク&ライドは観光地などでの渋滞解消や、排ガス規制の観点からその必要性や有効性が語られる場合が多い。夏の上高地や富士山などでも最近では行われており、ふもとにある大きな駐車場からはバスで登っていくという形をとる。個人的体験からすれば、多少の不便さを感じないわけではないものの、合理的に納得できるレベルの不便さだ。
用地の関係上、大都市部は別かもしれないが、ここ数年、駅前の駐車場(コインパーキング)が増えた。なかでも、6時間や半日や24時間という単位で1,000円などといった上限を設けた駐車場が増えてきて、私もよく利用する。観光、渋滞解消、排ガス規制と観点は異なるが、パーク&ライドの大きな可能性がここにあると私は考えている。
というのも、私の知る限り、こうした条件で作られている駅前の駐車場はどこも一杯。その多くが、長時間停めていることからすれば、多くの人が、家から車で来て電車でどこかへ行っている。いつ来るか分からないバスにのって駅に行くのはかったるいし、自転車で行けば放置自転車になってしまうことを考えると、やはり車で行きたくなるのだ。
この流れはますます強くなると思う。ローカルネタで申し訳ないが、東海道線の国府津という駅にもここ最近で2つほどコインパーキングができた。そして…、利用率は非常に高い。車で来るにせよ、そうした人は駅近辺でカネを落とす。車を停められれば、目的地まで車で行く必要のない人も駅を利用する。人が移動する場でカネは動き、(カネだけではないにせよ)街も活性化する。
まあ、なぜかこうした流れに逆行する小田原駅なんてところもある。かつて利用しやすかった(エレベーター式ではない)立体乗入駐車場を「不便なエレベーター式」に変え、駅横の平面駐車場をつぶしてビルを建てようとするような時代錯誤を今なお追求しているお粗末なところ。
東海道線、小田急線、新幹線をはじめとして5社が乗り入れているのに、なんとも物悲しい駅前の状況の一因は、こうしたライフスタイルの変化や現状を感知しえない鈍感さにあるのだろうと思っている。誰の…、とは言わないが。地元の人で、観光客から「すいません、この辺でご飯たべるとこ(お茶飲めるところ)どこかないですか?」と聞かれた経験がある人は私だけではないだろう。あぁ、もったいない。
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