まさかの実写版
夕方のTVで繰り返し放映されていた、あの、いかにもチープな見世物小屋的アニメの「ゲゲゲの鬼太郎」が、まさかウェンツ君で実写版になるなんて!
と、こわいもの見たさ、キワモノ・ゲテモノ好きの血が騒ぐ。
思った通りの、いや、それ以上のキワモノだったのだ。(これ、半分、ほめ言葉ですよ〜)
なんせ、脚本がめちゃめちゃ。
大規模開発と反対運動、ネズミ男の地上げ屋騒ぎからはじまるから、これはてっきり自然破壊や環境問題がテーマかと思いきや、開発はただ、眠っていた妖狐を起こすための道具立てだし・・・
地上げ対象のアパートに住む一家の父親がキツネの魔力を秘めた石を盗むから、これも絡むのかと思いきや、ただリストラされて弱い心に魔力がつけいっただけだし・・・
最後の、鬼太郎たち「人間に近い妖怪」と、悪いほうの妖怪の戦いも、小雪キツネがでてきて、どう納めるかと思いきや「折り合いをつけるのです」「全国の稲荷神社に油揚げを奉納してください」
は、はぁ?!
地上げはどうなったの? 開発の代償は油揚げ????
人間のカノジョの父親(利重剛 名脚本家の息子)が、黄泉の国から生き返っちゃうんだから、もう、爆笑。
いいんです。勧善懲悪のカタルシスがなくても、テーマがなくても、後にな〜んにも残らなくても。
踊っちゃいましょう。笑いましょう。面白ければいいんです。
キワモノですから。
間貫平の子泣きじじい。室井滋の砂かけばばあ。田中麗奈の猫娘。ろくろ首のYOU。その他、西田敏行、中村獅童、谷啓などなど豪華配役だが、出色はネズミ男の大泉洋。
彼がいなければ、この映画は成り立たないのでは、と思えるくらいの大活躍。
MVPものだった。
なんせ、ウェンツ鬼太郎が、まったくおどろおどろしてない。妖しも怪しもない。
バラエティにいっぱい出て宣伝してた、その功績は大だけど・・・肝心の鬼太郎の存在感がないじゃん。
ま、ウェンツらしいといえば、らしいけどね(笑)
あの一場面だけで、あの役者!
エンディングロールを見て、え、どこに出てた?というくらい、ちっちゃな出番にも豪華配役。
目玉のオヤジは、もちろん、あの声。
きっと、みんな、ストーリーだの意味だの関係ナシで楽しんだんだろうなあ。
コスプレ、仮装大会みたいに。
大勢でゲラゲラ笑いながら見て、あとで突っ込みを入れて盛り上がるのにお勧め。
(一人で見ると、たぶん、むなしくなる・・・)

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