見送りを受けて出発するビザなし訪問団のチャーター船(根室港で)
今年度初の北方4島とのビザなし交流となる択捉島訪問団が22日、チャーター船で北海道根室市の根室港を出発した。
訪問団は元島民や返還運動関係者ら61人で、23日に同島に上陸、ホームステイや対話集会などを行い、25日に根室港へ帰る。
今年度のビザなし交流は、今年1月にロシア側が「出入国カード」の提出を求めた問題で実施が危ぶまれた。日露両政府は今月に入り、入国カードを提出しない手続きで交流を実施することで合意。だが、15〜18日に予定していた第1回訪問はロシア側の手続きの遅れで、中止となっていた。
根室港では午前9時から出発式が行われ、訪問団の小林常次団長は「無事に出発できてほっとしている。島の人たちと交流を深め、一歩でも二歩でも、問題の解決につながるよう頑張りたい」とあいさつした。
(2009年5月22日18時55分 読売新聞)

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