日本からセブに戻り、久しぶりに落ち着いてパソコンの前に座る時間が出来た。
なかなか自分のブログを更新する事は出来ないが、あちこちの気になるサイトはロム(読むだけ)したりたまにお邪魔させて頂いたりはしていたのだ。
そんな中で見つけた、マニラ滞在の若者のブログが数日前から火事になっていた。
飲食店について自分の感想を書いた所、本人も予想しなかった程の反応が出てしまったようだ。
私はこの様子を見て、
一見ちょっと生意気そうに見える兄ちゃんが,ちょっとした隙を見せた所に誰かが一撃を入れ、その反応が意外に無防備だった為にまわりにいた普段は気が弱くて面と向かっては何もいえない連中が面白半分で袋叩きに加わった。
というイメージが思い浮かんでんでしまったのだ。
自分の顔が見えないことを良い事に、自分の感情を満足させる為に相手が傷つく事をいとわず石を投げ込むような卑怯な姿だ。
誰かが助言をしたのか、本人が自分で気が付いたのかはわからないが、ここ数日は本人も沈黙を守り、火に油を注ぐような事をしていない為か鎮火の方向に向かっているように見える。
彼も嫌な思いはしたかもしれないが、きっと今後の為には良い経験になった事であろう。
私も若いときには何度もつまずき未だに失敗を繰り返しているが、言いたい事を相手に理解してもらうのは、特に文字だけのコミュニケーションではなかなか難しい事を実感している。
ブログは基本的には自分の考えを書く所であるのだろうから、意見を率直に書く事はあたり前の事だと私は考えている。
ただ、もちろん何を書いても良いという事ではないとは思うが。
自分の意見を公表する以上意見には責任を持つべきだと思うし、その事によって起こる事や読む人の感情にも一応の配慮が必要だろう。
きっとそれが社会人としてネットに参加する時の最低限のモラルなのだろう。
ただ、あまり気にし過ぎても何も言えなくなってしまう。
一般的には一応のルールというか常識があるようだが、それすら世界が繋がっているネット上で価値観を統一する事は容易ではないだろう。
例えば”第三者の不利益になる事はだめ”と言ってもその判断が難しい。
「フィリピンは治安が悪い。」という記事を書けば旅行者などに対しては有益な情報となるだろうが、一方でフィリピンで旅行関係の仕事をしている人にとっては不利益になるだろう。ならばこれは書いては行けない事になるのだろうか?
非難中傷というのもしかりだ。
例えば「フィリピンは汚職が多く罪を犯しても罰せられない社会である。」
と書いたらそれは非難中傷なのだろうか。
ブログというのもまだまだ新しいコミュニケーション方法であり、なかなかルールで縛りきる事は出来ないだろうし、これから参加者が増えて行く中でマナーも時代に合わせてどんどんその形を変えて行くと思われる。
私も含めて言える事だが、要は公に意見を出す事はジャーナリズムに参画する事であり、その事に対する訓練も予備知識も無い人達が、その手段を簡単に手に入れられるのだから、情報を出す側にも得る側にもリスクがある事をしっかり意識する事が大切なのだと思うのだ。
インターネットを中心とした情報社会の進む方向がちょっと間違えば、無意味な情報が氾濫し有益な情報が埋もれ、何の利益も生み出さない情報のごみ貯めと化すことも十分に考えられる。
言葉の壁があるので今はまだ大丈夫だが、そのうちそれもなくなってゆくだろうから、「ネット上では日本人が一番幼稚で品が無い。」という評判が世界中で立って馬鹿にされない為にも、日本人のネットに対する全体の意識が高まって欲しいと思うのだ。

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