空に星、海に星、僕の心にも星…
『空の
星』
Звёзды на
небе
(Снится мне сад)
今回は美しいロマンスのご紹介。
タイトルは
『空の星Звёзды на небе 』
『庭の夢を見るСнится мне сад』という別名もあります。
♪
結婚式の衣装で、庭の夢を見る
この庭に僕と君二人
空に星、海に星
僕の心にも星
木の葉がささやくのか、それとも突風か
感じやすい心を僕は夢中になってつかむ。
眼差しは深く、言葉は少なく…
いとしい人、ああ、いとしい人よ、愛している!…
まぼろしと夢想はよどみなく流れ
幸せと喜びがあたりに広がる
空に星、海に星
僕の心にも星
(中島章利訳)
作詞は
エリザヴェータ・アレクサーンドロヴナ・ディーテリヒスЕлизавета Александровна Дитерихс
作曲は
ボリース・ボリーソフБорис Борисов
作詞のエリザヴェータ・ディーテリヒスはオデッサで1876年、裁判官の家庭に生まれました。法律教育を受けながら、父の指導の下に法律家としての一歩を踏み出します。
ロマンチックな感性の持ち主である若者との出会いが起こりました。
エリザヴェータが書いた素晴らしい詩に、ボリースは音楽をつけるという愛で答えたのでした。
すぐにエリザヴェータは花嫁衣裳を身に纏いました。しかし相手は…別の人物でした。
1917年、エリザヴェータはロシアを去ります。彼女がどこへ行き暮らしたかは定かではありません。
初恋の劇的な物語はボリース・ボーリソフの運命に深い影響を与えました。彼は法律家から芸術家へと転じたのです。彼は名声を得ましたが、長く精神を病んでいました。
これは出会い、別離、そして過ぎ去った愛の数年後に予期せずに起こった、新しい出会いの物語なのです。
1920年代の優れた雑誌『新聴衆』はボリースの1924年の半年に及ぶアメリカ公演について書きました。彼のコンサートに多くの有名人がロシアからやってきました。
エリザヴータ・アレクサーンドロヴナとの新しい出会いが起こったのは彼の地でのことではなかったでしょうか?
ボリースは自分のロマンスを自分でギター伴奏しながら歌ったのです。
≪動画/歌唱:セルゲーイ・ズィーコフ(バリトン)、フルート:ユーリィ・ドールゴフ、ギター:ヴァレーリィ・ゲラシーモフ、ピアノ:オレーグ・ニクーリン。今年2月22日、ズィーコフのソロ・コンサートから≫

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