熱狂者たちの行進曲
輝く道
Марш
энтузиастов
♪わが歴史ある 働く者の祖国よ
夢限りなく 科学の花咲く国よ
野を越え 森越え
大地の果てまで 広がる国
果てしもなく 進み行く祖国
行く手を妨げるもの
海にも空にもなし
心燃やし 旗掲げて
世紀の彼方へ進もう
(中央合唱団訳)
1940年の作品。
原題は
『熱狂者たちの行進曲Марш энтузиастов』。
音楽喜劇映画
『輝く道Светлый путь』(1940年)の主題歌。
作詞はA.ダクチーリ、作曲はI.ドゥナエーフスキィ。
両者については本HPで以前紹介しました。詳細についてはそちらを検索してご覧ください。
1940年といえばソ連はヒトラー・ドイツとの戦争に突入していた時代。
一方でスターリンの政治支配による国民の恐怖もまた昂進していた時代ですが、戦争はそれを一時的にではあれ緩める形で作用しました。
現実世界が重く苦しいものになるほど、歌の世界は対照的に「明るく輝かしい」ものになっていきました。タイトルにも歌詞にもそれがよく現れています。
音楽のすみずみにこの時代の「空気」を漂わせているこの作品は時代への批判もろとも「盥の水と一緒に赤ん坊を流す」かのようにあしらわれているきらいがありますが、ドゥナエーフスキィが合唱作品にジャズの手法を持ち込んだ記念碑的作品であり、音楽的にも優れたものがあります。もっと演奏されてもよい曲であると思われます。
(ロシア語歌詞)
♪大いなる建設の日々に
快活に機械の音がとどろき、明かりと音のうなりの中で
こんにちは 英雄たちの祖国
夢見る者たちの祖国、教養ある者たちの国よ!
お前は大草原に沿い、お前は森に沿い、
お前は小道へと向かい、お前は極地へと向かい、
広がっていた母なる祖国、果てしのない祖国、
ゆるぎない祖国よ
私たちを妨げるものは、海にも陸にも何もない
氷原も、黒雲も 私たちは恐れない
おのれの心の炎燃やし、わが国の旗掲げて、
私たちは世界と世紀を通り抜けるのだ
(中島章利訳)
≪演奏1≫おそらくモスクワ・ラジオ放送合唱団ではないかと思われます。後半でソロと混声7部の大合唱になります。映像なし
http://rutube.ru/tracks/655590.html?v=7d3b97c3990067fb9d1636f4aac46111
≪演奏2 リュボーフィ・オルローヴナの歌唱/映画サウンドトラックより≫
●女優リュボーフィ・ペトローヴナ・オルローヴナ(1902-1975)のさまざまな写真。旧ソ連の大女優。人民芸術家。スターリン賞(のちにレーニン賞に変更)を2度受賞している。上段左から2枚目はシャネル・オート・クチュールでの写真。下段中央は映画『ヴォルガ・ヴォルガ』のスチール≫





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