「「内縁の夫」と「実婚の夫」のイメージアンケート(アナライズ)」
夫婦別姓・事実婚
(
サマリーは別エントリにて)
予想通りと言えばそれまでですが、総じて「事実婚の夫>内縁の夫」という図式があるように思われます。事実婚の夫の方が特に優等だと言うより、内縁の夫の方が特に劣等だという感覚でしょうか。
とりわけ「責任感」あるいは「責任の所在」という意味で、内縁の夫はより劣ると見られているようです。自らの意思で積極的に婚姻届をしないのが事実婚だという思いもが背景にあるのでしょうか。
また、事実婚の夫の方が「時流に乗った人物」「清潔な人物」であるというイメージもあるようです。このあたりは「内縁」という用語に「古臭さ」や「陰の部分」を感じてのことでしょうか。
私がなぜこのようなアンケート採取を試みたかといいますと、それは、夫婦別姓問題に絡み「事実婚」に関することにかかわる中で、常々「内縁が差別されているのではないか」という印象を持っていたことに端を発します。差別と戦っているはずの夫婦別姓議論の中で、皮肉なことに新たな差別が生み出されている、そういう危機感は長らく漠然と抱いていました。周知の通り法律的意義としては「内縁」も「事実婚」も同義です。にもかかわらず、所謂「事実婚」実践者は、それを「内縁」と呼ばれることを毛嫌いする傾向にあります。それはつまり、事実婚と内縁は違うものだと考えているからに他ならず、しかも、内縁を一段低いものとみなしているということを予感させます。そういう内心的な階層意識を目に見える形にしてみたかった、それがこのアンケートの目論見です。
そしてそれを形に現すには、恐らくアンケートに答えてくださる中心的な層であろう「事実婚の妻」が、自ら自身のイメージを含む質問項目(たとえば単に「内縁」と「事実婚」の対比など)に回答していただくのでは、理性が回答を平準化してしまうバイアスが加わると思い、自分自身ではないが確実に当事者であり、当事者にもかかわらず夫婦別姓に絡む一連の議論の中で、普段なかなか顧みられることのない「夫」のイメージを語っていただくことで、本音が引き出せるのではないかと考え至ったというわけです。
サンプル数を見ると、目論見が成功したとは言い難い状態ではありますが、「やはり…」という対比はある程度出来たかと思います。
「事実婚」と「内縁」を区別することの是非の判断は難しいものだと思います。そこには合理的と言える部分もありますし、差別といわれても仕方がない部分もあります。個人的には、単なる個人差に対して選別的に「事実婚」「内縁」というレッテルを貼っていくことには、実は抵抗感を持っています。しかし現実問題としてかくのごとく差異が生じている両概念を統合することが出来るのか、そもそも統合する必要があるのか。現在使われている「事実婚」という用語が、旧来型の内縁とは違うタイプの新しい内縁を示すものとして登場したという経緯を考えると、実に微妙なところです。
結局明確な答えが出ないままですが。。。
本音を書いてくださって、本当にありがとうございました。

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