「彼女たち──1」
1970年後半から80年代はじめあたり──そしてそれは今でも続いているのだが、ボクはいわゆる少女漫画というものにはまった時期があった。
一番さいしょに読んだのはなんだったのだろう。ぼくはそれまでほとんど少年誌か青年誌しか読んでいないはずだ。……うーんと、そうだ、大島弓子だ。単行本ではなく掲載誌を立ち読みしたのかもしれない。それは買ったはずだが部屋にはない。手にしたのは吉祥寺の本屋だったと思う。ものすごくわからない作品だった。でも面白かったのだと思う、「バナバブレッドのプディング」。
石田衣良という作家がいますが、この方、この作品の主人公三浦衣良からとったのではないかなあ。
「バナバブレッドのプディング」集英社セブンティーンコミック──いったいいつ出版されたのだろう。本棚から何年ぶりだろう、取り出して単行本の奥付をみてみると1978年7月10日初版とある。78年というとボクはなにをやってたのだっけ……。二十歳。音大へ行こうとジタバタしていた頃だ。そんなときにこの作品を読んだのか。
今手にとってパラパラとめくってみると、やたらとコマ割が多くてセリフが多いのに気がつく、のと同時に夏目房之助氏の指摘する、少女漫画特有の花びら様のものがたくさん書き込んである。今みるとちょっと恥ずかしいな。