「彼女たち──2」
その後大島弓子をきっかけとしてボクは(いわゆる)少女漫画というものを一時期おいかけた。その結果得た成果は、大島弓子をはじめとして樹村みのり、倉田江美、吉田秋美たちだった。最近この方々の作品をほとんどみない。吉田秋生さんはかなり有名になったが最近はあまり聞かない。どうしてしまっているのだろう
彼らの作品のどこがいいのか……。
例えば大島弓子──彼女のは若い頃はけっこうとっぴな内容が多かったなあ。「いちご物語」とかね。「四月怪談」なんてのもあった。これは映画にもなったと思う。事故で危篤状態の女子高生、そのさまよう魂はずっと前に死んだ自分の身体を探す武士の霊と出会い生還を進められる。だがあまりの自分のとりえのないどうでもいいような人生さかげんにその子は生還をのぞまない。そのとき武士の霊──たしか弦の丞とかいう名前だったか──はボロボロ涙をこぼしながらいうんだな。「とりえってなんですか、とりえってそれはあなた自身じゃないんですか! いいこともわるいこともそれがすなわちあなたのとりえなんじゃありませんか!」(すいません作品が手元にないのでうるおぼえの記憶で書いています)。
この作品が掲載されたのはちょうど若い人の自殺が多かった年だったと記憶しているけれどこのセリフには結構感動した。