「詩の日々──7」
それはですね、みゆきさん、歌い出し数カ所で声がひっくりかえっているのが聞き取れたのです。歌の1番目の歌詞の、「ニューヨークはこなゆきのなからしい」の「し」の音、「なりたからのびんはまだまにあうだろうか」の「び」の二カ所だ。他にもややあやういところがあるがそこはうまく処理しているし、その後はきちんと伸びやかに歌っている。
これは推測だが、みゆきさん、たぶんこの超秘密出演に現場ではもちろんリハーサルもやれなかったのではないか。そして出番まで楽屋か待機車で待ち、身体のアップも満足な声だしもできない状態でいきなりあの大観客の前。そりゃいくらなんでも緊張するだろうし声のコンディションも充分ではなかったのではないだろうか。いや、もちろんそんなこと全然なんでもないないようにしていましたがね。あ、あくまで想像ですよ。
で、あとで中島みゆきの同曲のセルフカバーを聴くとそのキー(調性)はつま恋よりも半音高いキーだったんです。歌い手にとってキーはとっても重要で、たとえ半音であろうが高かったり低かったりするといろいろ調性する必要があるのです。ふーむ、中島みゆきさんでもそんなことがあるのか。いわんや金子左千夫おや!