「詩の日々──8」
さらにそういう状態になることを予測したのだろう、つま恋での編曲はできるだけ歌いやすいようにみゆきさんのセルフカバーに準じたスタイルをとっていることにも気づきました。
今回この原稿を書くために吉田拓郎の音、中島みゆきの音、そしてつま恋の音を聞き比べてみたのですが、やはりなんといってもつま恋のステージが一番良いですねぇ。みゆきさんのは良いけれどテンポがちょっと速すぎるんじゃないかなというのと、わりと軽めの声で歌っている。それが悪いというのではないが、つま恋での少し低い調の方が彼女の野太い声が生きように感じる(まあわざとなんでしょうが)。拓郎のはなんだかちょっと歌自体がまだ練れていないし字余り歌の雰囲気とかがどうもまとまっていないように感じるのですねえ。それに編曲自体もなんだか中途半端でよくないように思う。なんであんなふしぎな音作りにしたのだろうか。
僕はこれまで吉田拓郎の決して熱心なファンではないしそんなにたくさんの曲も聴いていない。でも彼がデビューした当初から知っていてずっと気にはなる存在ではあった。今回あらためてじっくり拓郎の歌を聴くことができたのだが、同じ曲を歌っても20代、30代よりも60を過ぎた(ですよね)今の方があきらかに良い歌になっていることと、中島みゆきもそうだが歌詞=言葉の扱い方がとてもいいなということに気がついた。
うーむ、そうか、そうであったのか。これから拓郎さんみゆきさんを心して聴いてみようと思う。しかし拓郎さん、コンサートのチケット代が高すぎるよ〜。みゆきさんもか。
〈このお題終わり〉