「僕が歌う歌──5」
この曲の調性はト長調。ギターのコードGを押さえるところから始まるのだが、PPMの出すギターの最初の音が何度聞いてもわからない。「この音はいったいなんだろうどうやったらレコードのような音が出るんだろう」と考え考えレコードを何度も何度も聴いていた。そしてある日、Gのコードを押さえたままふと右手の親指と中指で一番太い6弦と一番細い1弦に同時に指が触れた時に稲妻が走った。「ガガガーン、そうか〜!」と叫び思わず立ち上がった(かどうかは忘れたがそんな感じに感激した)。音は一つではなくて同時に1弦と6弦の二本の弦を弾くのだということがやっとわかった。逆に言えばそんなことすら知らなかったのだ。ひたすら曲に魅了されてなんとかこの曲を弾いてみたい同じ音を出してみたい歌ってみたいというものすごいエネルギーだけでギターを抱えていたのだ。こういうのが上達には必要なんですよねえ。