「オペラの台本についてちょっとだけ──6」
オペラになると時間のもんだいも大きいですね。だいたい芝居とオペラの時間の差は芝居に対してオペラはその3倍かかると言われてたりします(たぶん)。音楽があることによってオペラは普通の芝居のようなスピードでしゃべることは出来ないし、音楽のみで物語るところもある。だいたい普通に台詞をしゃべるよりもゆっくりになる場合が多くなりますね。なおかつ主に音楽的配慮・考慮で同じ台詞を繰り替えして言う(歌う)なんてこともしばしばあったりする。だいたい芝居で2時間かかる作品をそのままオペラにするとすれば単純計算で6時間かかるということになり、それだけでもう一晩ものの作品とするのは不可能だ(ワーグナーとかあるか。でもかなり特殊ですよね)。
だからオペラの台本を書く場合、台本作家は普通の芝居とはかなりちがう観点から書かなければならないのではないか。オペラでは「オペラ台本」としての構成や言葉の選び方を考えなければならないのではないかと思うのですね。