「オペラの台本についてちょっとだけ──8」
『フィガロ〜』ではややこしい芝居の流れはレチタティーヴォにまかせてびゅんびゅんとお話しを進め、ここぞと言うところはソロ、二〜八重唱や合唱にして、お話しの流れと音楽のおもしろさを実にバランス良く構成していますね。えらそーだなこりゃ←自分。
一方『Die Zauberflote』=『魔法の笛』なんかでは「Singspiel」=「歌芝居」の形式ですね。レチタティーボは使わず音楽の合間に通常の台詞を入れています。えーと、これは単に歌にすると長くなるからレチタティーヴォのかわりに台詞にしてしまえ、というのではないように思えます。歌の間に時折台詞が入るとこれはまた表現として不思議な面白い効果を持ちますね。
えーと、なのでオペラの台本を書く人は、かなり特殊な芝居の特性を考慮しなければならないと思うのですね〜。
どんなに言葉がよくてもやはり小説の原作をそのままオペラにするわけには(多くの場合)いかない(ないことはないですよありますよ短編なんかだったら充分に可能でしょう『セロ弾きのゴーシュ』とか)。また一部分だけ切った張ったをしても難しい場合が多く(ないことはないですよ『十二夜』とか)、やはり全体構成からオペラ台本として構築していかなければ無理なんじゃないのかなと思うのですね。