2016/10/23

夢トロッコ  

深い目覚めと共のデイドリーム

空は浅くも輝いて

地図はヒラヒラ綺麗に揺れた

ホームの小さな一粒に手を

赤銅色が太陽に変わり前へ打つ

生まれてこのたびの加減速よ

みぶるい止まぬ路線図を描き足しだせ


1

2016/10/21

J  

眠れずランダムにイヤホンを手繰る

何か明るい気分をとレゲエを選ぶが

底知れないジャンルのようで深すぎ

朝も夜もないようなホールミュージックとか

ウィキで調べずとも引きずられ

少なくとも晴れはしないようだった

違う陽気のときにまた聴くとしたい


1

2016/10/20

タイシェト交差点  

母が持つ古地図に記した

三十年前の一点

何の縁もゆかりも全くなくて

ただ緑と白と茶色の大地を夢見

そのクロスに美しさを感じた

明日になったらどこにでも行ける

少しでもそう覚えられたなら

地図のみを纏う体も少しは軽くなるか


1

2016/10/19

風景難1019  

無感覚なスパイラルを漂う夢の中

二重に身柄を分立させて構えるも

所詮夢は夢のままで

目覚めるときの何とやら

空はどこへいった

海はどこを広がり

風はいずこへ吹き抜ける

窓越しの写真でもいいから

この手につかみたい

俺は他人で俺は自分なのか

確かめるためだけにシャッターボタンを求めたいのかもしれない

風景がとにかく足りていない

難じて転ずる何かを指先に


1

2016/10/18

タイムスタンプ  

押し忘れたとしたら

やはり同じような眠気が来て

何もかも忘れたように

眠りほうけるのか

そこまで眠いのならもう

仕方のないこと


1

2016/10/16

遠景の落涙  

見えざる内なる遠かった涙も

一瞬で所轄も変わり、決まってしまう

単線なら澱みつ戸惑いつつ

複線なら抜きつやはり惑いつ

動かざるをえない目の前の空


1

2016/10/15

快急ダイヤ  

草野球の声援を遠くに聴きながら

角度のある窪地に腰を下して休む

縁のない斜陽と歩程への安らぎを

思い浮かべて目を閉じたのは何時

そこは少年も青年もおらずの地勢

自転車こそが快速急行の器用さを

ターミナルのみを決して語らぬ柔

だからこそ前へ向かい走り続ける


1



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ