天空率という考え方が建築確認に取り入れられて数年が立つがこの考え方で建物を設計すればかなり自由に建物ができる。一般の人には関係があまりないが、これも規制緩和の一環だろう。北側斜線と道路斜線が緩和されると言われているが緩和ではなくて考え方を変えただけで緩和ではない。北側斜線はこの制度に入っているが大概の地域では北側斜線を決めた上で高度地区にも指定されているのでこの制度は適用されない。だから北側斜線が有利になることはほとんどない。最近では少なくなったが天空率が導入された当初は勘違いする設計屋が多かった。今では間違う設計屋はいないだろう。道路斜線は有利になるので大変重宝できる。今までは考えられなかった意匠もできるようになった。極端な例だが私は大阪市内で道路後退がある道路に面して8メートルの高さの建築物を設計したことがある。もちろん住居系で。こんなことができるのかと審査機関に聞きに行ったこともあった。でもOKだった。簡単に天空率を説明すると、今までの斜線で検討した限界ぎりぎりの建物の影の大きさと計画している建物の影の大きさを比較し、影が限界ぎりぎりの建物より小さければいいということだ。道路面に対して空間をたくさん作ったら、それだけ上に建物を計画できるという大変融通が聞く法律。東京式と大阪市式があって道路が曲がっている場合だけ違う。でも大勢に影響ない。こういった規制緩和ではないが考え方の変更でかなりの法律が使いやすくなるのでは。こんな風に法律の考え方が代わってきているのに今回の耐震偽造で杓子定規に法律を当てはめて審査を行うようになったら適わないなあ。仕様規定ばかりになってしまい建築確認申請に本当に時間がかかりすぎて行政も手を挙げてしまうのではないか。行政は一定の期間内に確認をしなければならないと決められているが、期限内に確認できない理由さえつければこの期間は何とでもなるので担当者の保身のために重箱の隅をつつくような理由で確認できない旨の葉書を連発するだろう。せっかく確認も民間に任せてうまく機能しだしているのにまた戻ってしまう。どうしたらこの状態を昨年の11月以前に戻せるだろう。しばらくは犯人探しと補助金の関係で変らないと思うがこれが一段落したときにかなりの変更が予想される。
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