伊豆と丹沢の山並み
新宿副都心の高層ビル群と右上に遠くかすむ伊豆と丹沢の山並み(サンシャイン60の展望台より)
池袋での東京ミネラルショーに四日間通い詰めました。宝石などには関心はありませんが岩石や鉱物の実物に触れて繰り返し学習しないとなかなか身につきません。途中で疲れたので東京を眺めて見ることにしました。池袋は都心から北西の方向に離れた街なのですね。
池袋ののっぽビル、サンシャインシティ60の最上階は展望台(240メートルの高さ)になっていてそこから東京を見渡しました。冬ばれの景色はとてもすばらしく遠くまでよく見えました。
東には、遠く幕張、手前に上野の森や東京ドーム、東京湾の向こうにかすかに房総半島の影が見えます。特に南にかけての眺めは感慨深いものです。南側には東京タワー、フジテレビのビル、六本木ヒルズ、ずっと向こうにランドマークタワー、そして手前にNTTドコモ代々木ビル、新宿高層ビル群、・・・が見られます。
この広い東京、その良さの分からない私には、さまざまな分野で「偽装」が展開されているんだなと思うとつらくなります。比較的自然に満ちたところで暮らしている私にとっては、この眺めは「東京砂漠」という表現がうまく言い表しているように思えます。いっそすべてのビルの屋上を緑化してみるという試みをしてみるとどうだろうか、東京の街も人の心も少しは変わるに違いないと考えました。
私にとって何よりも心を打たれたのは、その西よりに遠く伊豆半島の山並みとその手前に丹沢の山々が連なっている景色です。そして、丹沢の山からぽっかりと富士山が顔を覗かせています。時々テレビのニュースで東京の空をあらわす時、富士山の頭が映し出されますがその風景です。日本海側は大雪というのに12月の富士の頂には雪はなく地はだを見せています。
丹沢の山地はかつてサンゴやオウムガイなどが棲む南の火山島であったといわれています。それらの化石が発見されて実証されているようです。この丹沢の山塊も伊豆の山々も南の海からフィリピン海プレートにのって本州・日本列島に衝突してできたものだといわれているのです。
プレートがひしめく日本列島、そして、そのひずみ(ストレス)のはじける時がいつ首都圏を襲うか分かりません。そう考えると政治、経済、をはじめさまざまな分野で引き起こされている「偽装」はどれほどわたしたちの命の安全を脅かしているか計り知れません。
以下の「本州中央部のランドサット画像」と「日本列島の地質図」を重ね合わせて見ていただければと思います。
『日本列島の誕生』平 朝彦著(岩波新書)の口絵2より
日本列島の土台を構成する地体構造図(地質図)『グラフィック 日本列島の20億年』岩波書店より
左側からユーラシアプレート、下からフィリピン海プレート、右から太平洋プレート、北から北米プレート、と四つのプレートがひしめいているのはご存知だと思います。日本のどこで地震が起こっても不思議でない地体構造になっています。特に伊豆半島等の衝突によって地質図がくびれているのがよく分かります。

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