桜石
直径が1cmに満たない小さいものです
こんなにかわいらしくて不思議な鉱物があるんですね。花びらが六枚ですが桜の花のように見えるおもしろい石です。京都府を代表する石として有名で、亀岡市稗田野町辺りが主な産地らしいです。桜天満宮略縁起には菅原道真公ゆかりの桜樹の下に分布する岩石に花紋が残されたという伝説があり、また、紙に包んで厄除けのお守りにされていた時代もあるそうです。柿花(地名)の桜天神境内では地表に多数露頭があり天然記念物の石碑として保護されているようです。母岩(泥質ホルンフェルス)のなかに散りばめられている桜石を見たくなりました。
アルミニウムを含む泥が堆積してできた泥岩が花崗閃緑岩(マグマ)の貫入によって熱せられて熱変成によって泥質ホルンフェルスになります。そして、その中でアルミニウムが六角形の菫青石 (キンセイセキ)になります。それが風化して変質して白雲母や緑泥石という鉱物に変化してできたもの(菫青石の仮晶)といわれています。
菫青石の結晶が三つ互いに120度で交叉して結合して六角の短柱状結晶になり、その横断面が六枚の花びら状になっているのです。
化学組成は(MgFe)2Al 3(AlSi5O18)
※ホルンフェルス
砂岩や泥岩などの堆積岩とマグマが接蝕してできる。お もに熱による変成作用によって、鉱物粒が再結晶したり 別の鉱物ができたりして非常に硬くなった岩石。
泥質ホルンフェルス中にはAl,Mg,K,Si などが反応して、菫青石、紅柱石、黒雲母などがよく みられる。ホルンフェルスでは晶洞や隙間はほとん どない。
※仮晶 成分は変わっても結晶の形は変わらず残っているもの

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