2008/5/14

納豆をのぞく豆類全般が好きだ。
とくに季節が限定される豆がいい。
枝豆とか、空豆とか。
で、今は空豆の季節。
子供の頃、晩飯の時には
おやじの前にだけに、空豆の塩茹の皿があった。
茹で立ての豆からは
湯気と共にあの青い独特の香りが立ちのぼる。
空豆は一見、体積が大きい。
でも、
あのでかいサヤに納まっているのはたった3か4粒。
下手すると2粒の場合もある。
両手にあまる量のサヤをむいても、豆は小鉢1つ分。
子供心にも高級品のたたずまい。
それでおやじ専用なんだな、と納得する。
おやじは、ゆでた空豆の薄皮を残すクセがあった。
薄皮と実を同時に食ったら美味いのに、
と思いながら、ありがたく皮をもらう。
クニ、と噛むと青くほろにがい味がした。
、、、実の部分も食いたい。
最近、スーパーを歩いていたら、
野菜コーナーで、「一寸そら豆」という豆を見つけた。
空豆とどう違うのか分からない。
予想した値段よりも安かったので、喜んで買って帰る。
分厚い皮を剥くと、あいつが2粒。
けっこうデカイ豆で嬉しい。
全部剥いてみたところ、
1つのサヤにつき平均して豆2粒という結果だった。
ま、値段からして納得。
むいた豆は、塩を入れて沸かした湯に直行。
やがて、豆の茹だるいい香りがしてきた。
茹だった豆をざるに上げ、1つ摘まんで口に入れる。
歯でプリッと薄皮を破ると中からホクホクした実が。
うまい!
我が家の誰かさんは空豆が苦手なので、
茹で上げた豆はほぼ独り占めだ。
シ、ア、ワ、セ。
一寸そら豆、また買ってこようっと。
2008/5/12

あれ。
朝、自転車に乗ろうとして気がついた。
前輪の空気が抜けている。
時間がないのに面倒なことだ。
先月中旬からこいつに乗る機会がめっきりなかった。
車体に薄くサビも浮いている。
ほっておいたのが悪かった。
駐車場脇の物置に空気入れを取りに行き、
パンパンに空気を入れ、
愛車の機嫌を伺いながら、1日過ごした。
翌朝、また空気が抜けていた。
こんなこともあろうかと、今日は余裕あり。
再び空気をパンパンに入れ、徒歩で出かける。
帰宅してから、駐輪場へタイヤを見に行った。
あ、抜けてる。
こりゃあ、パンクかな。
それともバルブの不具合だろうか。
頭に応急用のパンク修理キットを思い浮かべる。
前は自分で修理したのだ。
が、どうにも面倒だった。
チューブ外して水に浸すなんて、暗い駐車場でする気がしない。
専門家に頼もう。
我が家周辺に自転車屋は2店。
うち、1店は外観からしてお気に入りだ。
その店は、僕が好んで通る古い商店街にある。
外からも、土間におやじさんが座っているの見えて、
何ともいい感じだった。
こんちは、とサッシを開ける。
パンクみたいです、と伝えると、
おやじさんはパイプ椅子を指差し、座って待つように言う。
椅子の向きをずらし、
僕はおやじさんの仕事をかぶりつきで眺めた。
へぇ、こんな専用の仕事台があるんだ。
木製の小さな踏み台のように見えたが、
よく見ると、
ラバーセメントの缶ジャストサイズに穴が開いている。
下の引き出しには、鋏にタイヤレバー、パッチ。
チューブのチェック用の水桶も専用らしく、
チューブメーカーの名前があった。
おやじさんは空気の漏れを見極めた。
チューブの水気を拭いて空気を抜き、その部分にやすりをかける。
ラバーセメントを塗って、パッチを乗せ、
鋏の背でぐりぐりと押し付け接着する。
むぎゅむぎゅとリムにタイヤを戻すおやじさんに
パンクの原因を聞いてみた。
「タイヤの劣化だね」
あ、やっぱり。
空気が少ない状態で走って、
タイヤに走った横ヒビが中のチューブを傷つけたらしい。
空気をきちんと入れて走った方がいいよ、と。
代金1300円也。
礼を言って、店を出た。
その方が車体にかかる重量が軽くなるような気がして、
道路の凹凸に差し掛かるたびに、そっと尻を浮かす。
前輪大丈夫かな。
大事にするから、もう少し付き合ってくれよな。
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