2008/5/12

あれ。
朝、自転車に乗ろうとして気がついた。
前輪の空気が抜けている。
時間がないのに面倒なことだ。
先月中旬からこいつに乗る機会がめっきりなかった。
車体に薄くサビも浮いている。
ほっておいたのが悪かった。
駐車場脇の物置に空気入れを取りに行き、
パンパンに空気を入れ、
愛車の機嫌を伺いながら、1日過ごした。
翌朝、また空気が抜けていた。
こんなこともあろうかと、今日は余裕あり。
再び空気をパンパンに入れ、徒歩で出かける。
帰宅してから、駐輪場へタイヤを見に行った。
あ、抜けてる。
こりゃあ、パンクかな。
それともバルブの不具合だろうか。
頭に応急用のパンク修理キットを思い浮かべる。
前は自分で修理したのだ。
が、どうにも面倒だった。
チューブ外して水に浸すなんて、暗い駐車場でする気がしない。
専門家に頼もう。
我が家周辺に自転車屋は2店。
うち、1店は外観からしてお気に入りだ。
その店は、僕が好んで通る古い商店街にある。
外からも、土間におやじさんが座っているの見えて、
何ともいい感じだった。
こんちは、とサッシを開ける。
パンクみたいです、と伝えると、
おやじさんはパイプ椅子を指差し、座って待つように言う。
椅子の向きをずらし、
僕はおやじさんの仕事をかぶりつきで眺めた。
へぇ、こんな専用の仕事台があるんだ。
木製の小さな踏み台のように見えたが、
よく見ると、
ラバーセメントの缶ジャストサイズに穴が開いている。
下の引き出しには、鋏にタイヤレバー、パッチ。
チューブのチェック用の水桶も専用らしく、
チューブメーカーの名前があった。
おやじさんは空気の漏れを見極めた。
チューブの水気を拭いて空気を抜き、その部分にやすりをかける。
ラバーセメントを塗って、パッチを乗せ、
鋏の背でぐりぐりと押し付け接着する。
むぎゅむぎゅとリムにタイヤを戻すおやじさんに
パンクの原因を聞いてみた。
「タイヤの劣化だね」
あ、やっぱり。
空気が少ない状態で走って、
タイヤに走った横ヒビが中のチューブを傷つけたらしい。
空気をきちんと入れて走った方がいいよ、と。
代金1300円也。
礼を言って、店を出た。
その方が車体にかかる重量が軽くなるような気がして、
道路の凹凸に差し掛かるたびに、そっと尻を浮かす。
前輪大丈夫かな。
大事にするから、もう少し付き合ってくれよな。
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