9月になるとどこの自治体でも防災訓練をやる。見せるだけの訓練、何も残らない、形式にこだわる…。批判は多い。まあ、否定はできないと思うので批判はやむなし。
原因はいろいろあるだろうが、そもそも自治体の防災行政全般が「これでもか」というくらいの網羅的羅列の集合体(日本語がおかしいような気も…)であることが根本であろう。「網羅的羅列の集合体」の意味不明さの補強のため、(お手数ですが)各自治体が作成している地域防災計画を是非「読んで」いただければと思う。恐らく10分の1にも至らないうちに、理解をあきらめるだろうと思う。
そうは言っても、少しずつ変わってきてもいる。市町村レベルでは、変化のスピードが極端に違い、未だ昭和30年代の思想を継続している防災行政もある。神奈川県は実態はともかくとしても前を向いて変わろうとしているようにも思える。
それはさておき、今日は9月に行われる県と南足柄市主催の総合防災訓練全体会議に出席。ボランティア団体の一員としてである。参加機関は75機関!批判は確かにあるが、実際に事が起きたときに、それだけ(それ以上)の機関が関わるわけだから、防災行政の複雑性を示す一場面でもある。
さてさて、第一回の顔合わせ的会合ではあったが、それぞれの代表者が県や関係先の出方をひっそりとうかがう。出すぎず引きすぎず。誰がどこまでやるのか、うちはどこまでをやるか。必ずしも悪い意味だけではないが、行政組織とはそういうものなのだろう。
ボランティアなどの非行政機関も出席していたのだが、なぜかそっちも妙な綱引き。お互いに、それほど確固たる組織と人員、ノウハウを抱えているわけでもあるまいし、なんで縄張り争いをするんだろう。もちろん、その場で協力しましょうと打ち溶け合える団体もある。でも、それができない団体もある。
「私が私が」という前向きな姿勢は評価すべきものではあれ、排除の論理は無益だ。得てして中途半端に「私は分かっている」と言う人や団体ほど、コラボレーションによって得られる潜在力を引き出せず、失敗に終わると思うのだが…。この先少々心配である。