1年ほど前から、小学校の学校評議委員になっている。子どもはいるが、まだ幼稚園にさえ通っていないので、教育を真正面から感じ取るいい機会を与えてもらっている。
さて、学校評議委員。平成12年に導入された制度である。とかく閉鎖的と批判される学校を開かれた場所に、なかでもその学校の特色を生み出している地域への融合を意図した制度ということになろうか。制度的には、校長懇談会と言ってよいだろう。特別に議事録をとって、議長がいて、議決権を持って…というものではない。
少々聞いてみて、さらっとネット検索もしてみたが、この制度への批判は少なそうである。検索に多く引っかかってくる地方議会の議事録に見られる、「学校評議委員制度を導入すること=地域に開かれた学校づくり」は、あまりにも浅く表面的な理解ではあるが、まあまあといった評価であろうか。
一部、「校長の強権性を地域の名を借りて強める制度だ」というものもあった。だが、短い期間の経験から判断すると、それは別問題。校長の強権性うんちゃら、という議論は校長の指導権限のあり方や、職員会議の意思決定能力の有無といった論点であり、学校評議委員に結びつけるには無理がある。学校評議委員に、そんな大層な権限はない。
象徴なんだろうと思う。学校という組織が地域の人や文化や歴史と融合していこうとするための窓口が一つ増えたということである。私も、国際理解の授業のために、英国大使館の人を紹介したことがあったが、窓口が増えれば、その分、外からの風通しがよくなる。
体系的な「学習」に加えて、活きた「学び」を得る機会が一つでも増えれば、子どもたちのために、それ以上幸いなことはない。先日、教頭先生から連絡があり、今年度もまた委員として関わらせていただけることになった。こんな気付きを肌で感じながら、私自身も活きた「学び」を得ていけたらと思っている。