いくつもの選挙に関わってきて、そして改めていま思う。政治の根っこは『信用』だと。もちろん、選挙だけで政治を語れるものではない。ただ、選挙という政治に携わろうとする者にとっての究極の勝負の場においては、政治の一つの本質がグロテスクに表出すると考えて間違いないと思う。
選挙事務所は、まさに人間関係そのもの。当然ながら、政治的理念や政策の共有があることは言うまでもない。その人間関係の渦のなかで、最大限の組織的遂行能力を発揮するためには、『信用』なくしてはじまらない。
一票を投じる行為には何の見返りもない。保証もない。そんな中での投票は、『信用』以外に何の担保も持たない。なにも投票だけではない。選挙事務所の運営もそうだし、あらゆる人間社会は信用を基盤とし、媒介とし、糧として日々進んでいく。
そんな『信用』を大事にしたい。いかなるレベルにおいても大事にしたい。『信用』はかけがえのない財産を与えてくれる。人から、場から、役割から…。
信用は、最終的には、自己に対する信用に帰結するように思う。自らを信じられない人間を誰が信用するだろうか。
そんなに簡単に自らを信用できるとは思わない。本当の自分など、誰も分からないのではなかろうか。それでも、限界まで、とことんまで自らを突き詰めていった先に、自らへの『信用』が産まれると信じている。
限界まで自らを突き詰めたい。それなくして、『信頼』を投資してもらう政治など語れるとは思わない。安易に自らを誇示したくない。必要以上に卑下するつもりはないが、今はそんな大した自分ではない。
でも、「そんな大した自分」になっていきたいと思う。じっくりでも着実に。あぁ、今日はいい勉強をした。