世の中(というより政治の世界)、徐々に統一地方選モードに入ってきて、地方分権やら多選やら談合やらと共通して取り上げられやすい言葉を多く目にするようになってきました。夕張から連想される財政というキーワードもそうでしょう。
国家財政のキーワードになってしまいますが、「プライマリーバランス」という言葉があります。ものすごく簡単に言ってしまえば、「とりあえず借金が増えない」という状態が「プライマリーバランスの達成」ということになるでしょうか。
借金返済(公債費)を除いた必要経費をその年の税金でまかなえる状態が「プライマリーバランスの達成」。今言われているのは、2010年代はじめまでにそれを達成しようとする目標がもしかすると早められるかもしれないということ。
それはそれで大切であり、難易度の高い課題なのかもしれませんが、「プライマリーバランス」がどうもクローズアップされ過ぎなようにも感じています。だって、「プライマリーバランスの達成」は借金減少を意味しないから。GDPに対して借金の比率が増えないというだけ。しかも、それは、国が抱える借金の金利をしのぐ成長率を達成している条件においてのみ。
債務残高の国際比較(対GDP比) 財務省HPより
「個人の家の財政(家計)と国家財政は違うから、もっと長い目で考えていいんだ」というのは分かります。でも、それは今の債務残高が大したことなければの話。G7と称される先進国最悪の債務残高を一定にしたところで、自慢できるような話にはなりません。借金が多ければ「やりたいこと」「すべきこと」にしわ寄せが行くのは国家財政も家計も同じです。
プライマリーバランス(基礎的財政収支)は大事ですが、それはあくまでもプライマリー(初歩的・基礎的)な指標。統一地方選でプライマリーバランスという言葉が使われることはあまりないと思いますが、「借金は返す(減らす)のがあたりまえだろ」という感覚を麻痺させてはならないと思います。
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