英国外務省関係の方とお話する機会があった。そこでの日常会話のなかから…。
英国外務省において、赴任希望地としてカイロと北京が同等の人気だという。このご時勢、アジアの国でないとしても北京人気は分かる。だが、「カイロ?」。一瞬とまどう日本人は多いのではなかろうか。
ただ、ちょっと考えてみれば、「なるほど〜、そりゃそうか」である。要は「情報」。
ご存知のとおりエジプトは旧大英帝国。エジプシャン・イングリッシュは「r」を「ル」と発音するので非常に戸惑うが、まあ英語で不自由なし。長い歴史的関係のなかで、フランクな情報ルート(スパイという意味でなくとも)は当然強いものがあるだろう。エジプトにはスエズ運河という戦略的要衝もある。さらにエジプトはアラブでリビア、パレスチナに接する。中東情勢を見極めるうえで、英国にとっては非常に重要なポイントに違いない。
アラビア語を解することは、英国外務省における大きなアドバンテージとなるそうである。あの右から書くヘビ文字を解することができる人はそう多くないだろう一方、中東という戦略的重要性を踏まえれば、「そりゃそうだ」となる。
英国の情報外交、強いHUMINT(Human Intelligence)はしばしば日本のお手本として取り上げられるが、その一面を垣間見た気がした。