2008/7/23
あぁぁぁ!携帯のメール削除しちゃったー!全部送信済みのメールだったけどー!これはショックだ…。でもあっぶねぇぇ…!書き掛けの駄文消しちゃってたら立ち直れなかった!ホント、暑い夏の日に冷やっとした…。一気に送信メールがなくなってメールボックスが寂しくなっちゃいました。;;
今日はおーのドラマCD発売という事でネタバレを見ない様に気を付けなきゃ!明日まで我慢するんだ〜。楽しみだなぁ…!v久し振りに皆に会える…!ゲームで癒されたりはしてましたけど(笑)!
で、うちでは今日はギアスの駄文を上げておきますよ〜。またもや普通に接触してるC.C.とスザクの話。今回は場面が一期の学園設定ですが、全体的に妄想甚だしいです。
「あ、嘘!雨降って来ちゃったんだ」
生徒会の書類を運んでいた時、隣りに並んで歩いていたシャーリーが外の変化に気付き声を上げた。
「本当だ。帰る頃には止むと良いんだけど」
傘、持って来てないんだ。彼女とは反対の方向にある窓の外に一度顔を向けた後、そう言って再び笑顔で向き直れば「私もー!」とシャーリーが肩を落とした。
その仕草にまた笑みを零したスザクは、今一度窓の外の景色に目を向ける。
(あ、あんな所に)
随分酷く降り頻る雨の中、一人の少女が傘も差さずに歩いていた。
「それでね、さっきの続きなんだけど、その時もルルの奴……。スザク君?どうしたの?」
「あ、ううん。それで、どうしたんだっけ」
「そう!あいつってば、リヴァルと二人で…」
シャーリーの声に少女から目を離したスザクは、そのまま窓の方を見返す事はなかった。
―囚われの運命―
「あれは…」
C.C.がルルーシュの言い付けを守らず屋敷の外を散策していると、視界の中に見知った男の姿が映った。
「枢木スザクか…。しかし、一緒にいるもう一人の女は…」
彼らや今の自分と同じアッシュフォード学園の制服、綺麗に揃え整えられたふわりと広がる紺の髪。
「確か、ルルーシュのギアスに掛かっていた…」
そうだ、確かにルルーシュが自身のギアスの持続時間を調べる為に使っていた生徒だ。
(何故、枢木と…)
二人に接点があったという事か。とにかく、その真偽を確かめようとC.C.はそちらに行き先を変更させた。しかし、C.C.が辿り着く前に少女はスザクを残して中庭の方へ行ってしまう。その時、彼女の足取りがどこか重い事にC.C.は気付いた。何があったのかは分からないが、C.C.はそのまま足を進め、スザクに声を掛けてみる。
「何をしている、枢木スザク」
「あっ、C.C.。今日は登校してたんだね」
C.C.に呼び掛けられたスザクは温厚な笑顔で返した。
「あの生徒と知り合いなのか」
「え?あぁ、ううん。彼女とは今初めて話したよ。僕が一方的に話し掛けたんだ」
言いながら、スザクはもう一度彼女が去った方向に顔を向ける。
「…話し掛けたのは何故だ?」
少し警戒の念を込め、影の宿った瞳でC.C.は質問を続けた。同時に相手の様子も不審がられない程度に伺う。石畳の地面は最近降り続いていた雨のせいで、少しだけ水が溜まったままだった。
「彼女…この前もこっちの方に入って行ったんだ」
C.C.の問いに何の疑いを抱く様子もなく、スザクは素直に返事を返す。だが、その眼はC.C.を見ず、未だに少女の後ろ姿を探す様に中庭の方を向いていた。
「それが少し気になったから…」
「まさか、あれを見たのか」
「えっ、何?」
思わず口を挟んでしまい、スザクの話が中断される。しかし、どうやら彼女が何をしているかまでは知らないらしく、C.C.は逆にスザクに疑問を投げ掛けられる立場となった。
「いや…、こちらの話だ」
「それは、教えてもらえないの?」
「……」
姿勢を屈め、まるで子供の機嫌を伺う様な大人びた笑顔でC.C.の顔を除き込む。それは明るい、と言うよりは困った様な表情だった。長い付き合いではなかったが、スザクはC.C.が気紛れで、彼女が何か話してくれる可能性もほとんどないと分かっているのだ。
「…彼女、風邪を引いてたよ」
何も言わない事を肯定する沈黙を保っていたC.C.の代わりに、スザクが切り出した。瞳を伏せ、低くした姿勢を元に戻しながら、それでも先程の笑顔を浮かべたまま。
「熱もあるかもしれない。でも、止めても聞いてもらえなかったよ」
「…無駄な事だ」
そこで、ずっと黙ってスザクの話を聞いていたC.C.が笑みを含んだ言葉を漏らした。
「あれは奴等の契約。誰であってもその間に割って入る事は不可能だ」
どうしたと言うのか。自分でも驚くほど簡単にC.C.は回答を与えてやっていた。この男のお人好しにでも当てられたか。あんまり馬鹿で間抜けそうだったから、つい口を出してしまうのだろう。騙す気にもならない。警戒するだけ無意味だ。
そこまで考えて、C.C.は今度は自分自身に呆れた様に口許を上げた。
「あの女の意思は関係ない。何者も抗えない大きな力に従うしかないんだ」
最後は笑みを消し、押し止どめる様にきつい口調で言い切る。同時に、雨上がりの冷たい風が二人の隙間を通り去った。
「…誰かに言われて、続けてるって事?」
スザクの方も彼なりにC.C.の言葉を解釈したらしい。先程までより幾分深刻な空気を纏ってC.C.にしっかり正面から向き合っていた。
「やっぱり止めて来るよ。約束だからって、あんな風になるまで人の言い付けを守る必要なんて…」
「止めろっ、お前が出て行っても何も出来ない」
少女を追おうとしたスザクをC.C.はとうとう明確な言葉でもって制する。
「でも…」
「あの女は悲観しても不幸に感じてもいない。それが空気を吸う事の様に当たり前で自然な行動だからだ」
そう、従う事が。命令を遵守する事が。いっそ息をする事よりも確実に、彼女が絶対に裏切れない唯一の摂理だ。
「誰であっても覆せない。ましてや、お前に出る幕などない」
あいつらの問題だろう。そう付け加えるが、未だに納得しかねる表情のスザクに、C.C.は大きく溜め息を吐いた。この強情さにも甚だ呆れさせられる、と言わんばかりのあからさまな態度だったが、当のスザクは気にも止めていない。その様子にC.C.は一層疲れを感じた。
「…それに、大した事はしていないはずだ。あの女、すぐに戻って来るだろう」
粘り戦に折れた形となったC.C.がこの男が何とか引き下がるであろう事実を告げてやる。
「……分かったよ」
あっさり信じるのだな、と頭の隅でC.C.は無感情に思った。
「私が嘘を吐いているとは思わないのか」
興味本意で聞いてみる。
「君が僕に嘘を吐いても何の得にもならないだろ。それに、これでも自分で信じられるかそうでないものくらいは判断出来るつもりだよ」
もし、君が嘘を吐いていとしたら僕が間違っていたって事だ。
にこり、と漸く男に屈託のない笑顔が戻った。前半部分についてはいささか呑気な解釈だ。そう思ったもののC.C.は不思議とスザクを見下す気にはならなかった。
「…君は不思議な人だな。何でも知ってるみたいだ」
ピシャン。小さな水溜まりにスザクが爪先を踏み出して小さな音を立てる。その足は既に学園の校舎に向けて少しずつ歩み初めていた。
「…単なる視点の違いだ。私がお前達よりも少し違う所で生きている。それだけの事だ」
「ははっ、そうか。そうだね」
恐らく全く正確にはC.C.の意味した事を理解していないだろう。それでも、スザクは彼女が伝えようとした表面上の事は大方読み取っていた。
「君の言う事は信用してるよ。きっと彼女は大丈夫なんだと思う。実際、さっき話した彼女は至って普通だった」
何が言いたいのか、方向性が怪しくなって来たスザクの話にC.C.はだんだんその意図が掴めなくなる。そうだ、そもそも何故この男は―――。
「僕は多分、気付いていたんだ。彼女が何かに囚われている事に。あの日、彼女を見た時から」
少し―――。少しこの枢木スザクという男を計り違えていたのかもしれない。
C.C.は背筋がすぅっ、と冷えて行くのが分かった。男より数歩後ろを歩いていた彼女は動揺の伝わらない様、努めて足取りを変えずその背中を追った。
「…何とか出来ないだろうか、って思ったんだ」
でも、やっぱり難しいみたいだ。そう話すスザクがどんな顔をしているか後ろにいるC.C.には分からない。だが、きっと悲しそうに微笑んでいるのだ。やはりお人好しだ、とC.C.は今日何度目になるか分からない呆れ顔を作った。
「…いつか、解放されると良いね」
今度は振り返りながら述べたスザクにC.C.は咄嗟に足を止める。しかし、その眼はC.C.ではなく更に向こうを見据えていた。
ただ悲しげに呟かれた言葉は、一体誰に対してのものか。
実験体の様に利用されている事にも気付かず、ただ平和に毎日を過ごしている不憫な少女か。
目の前にいる、呪われた運命をひたすらに彷徨う魔女と呼ばれた少女にか。
―――友によって掛けられたギアスの支配下にいて、そこから既に逃れられない己の人生を心のどこかで悟ってか。
はたまた、この世に存在する限り、常に圧倒的とも言うべき力の前では一切無力な個々の生命全てを指してか。
憂いの込もったその言葉は、冷えた空気に呑まれて消えた。
人の意思ではどうしようも出来ない絶対的な力に支配され、どんなに自分の理念に反した行いでも人はそれに気付く事さえ適わない。
その不自由さを哀れむ事が出来るのは、人の理から外れ、神に近付き過ぎた者のみに許された至高の特権。
そして、それこそが真に嘆くべき不幸と言えるのだろう。
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でも知らないのも嫌だ、と思う。例え辛くても知っておきたい。…なんて生意気言ってみる(笑)。
色々無理やりでしたが、この二人の話は楽しいです!本編では見られないから、気分が変わるのかな。
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