めぐ『キララちゃーん』
キララ『なあに?めぐちゃん♪』
めぐ『キララちゃんも、添い寝、終わっちゃったねぇー』
キララ『うんうん♪』
めぐ『次、2ヶ月半も先なんだよねぇー』
キララ『うんうん♪』
めぐ『待ち遠しいよねぇー』
キララ『うんうん♪』
めぐ『アタシぃ、待てなぁーい』
キララ『そうお♪?』
めぐ『キララちゃん、平気なのぉー?』
キララ『待ってれば、確実に添い寝当番、回ってくるから♪』
めぐ『あれぇー、キララちゃーん』
キララ『なあに♪?』
めぐ『なんか楽しそうだしぃー
余裕しゃくしゃくって感じだねぇー』
キララ『そうお♪?』
めぐ『この1週間で、キララちゃん、変わったよぉー』
キララ『そおかな♪?』
めぐ『それってぇー、心境の変化ぁー?』
キララ『1週間、毎晩しのざわに甘えたら、なんか満足しちゃった♪』
めぐ『キララちゃん、甘え下手だったもんねぇー』
キララ『べたべたいちゃいちゃ甘えながら添い寝って、とってもいいね♪』
めぐ『そおそお……って、あれぇー、まゆぅー、ナニしてるのぉー?』
まゆ『艦長がお出かけされてる間、上着をブラシがけして差し上げたいのです。
艦長、モノグサで服の手入れをちっともされないから、折角の上着が、ヨレヨレになってしまっているのです』
めぐ『なんか夏物の上着、出すのメンドイとか言って、いまだに冬物の上着持ち歩いてるしぃー』
キララ『さすがに暑くてもう着れんとか言って、着ずに上着、持ち歩いてるけど』
めぐ『ポケットの中のモノ、落としちゃうよぉー』
キララ『去年、ホントに保険証、落としたよね。
車の中から出てきたケド』
まゆ『………………………………』
めぐ『あれぇー、まゆぅー、どぉーしたのぉー?』
キララ『?』
まゆ『明日の日付の、富山までの往復切符、艦長の上着から出てきたのです』
めぐ『富山までの切符ってぇー、ひょっとしてぇー』
キララ『しのざわ、明日は幽霊とデートなのかな?』
まゆ『艦長の心の底の悲しみの闇は、とてもとても深いのです』
めぐ『まゆぅー、ソレ、大げさだってばぁー』
キララ『ます寿司ぶり寿司、買い出しついでの墓参りなんじゃない?』
まゆ『あるじのお相手を勤めて幸せを願うのがラブドールのレゾンデートルなのに、これではこれでは、いつまでたっても艦長、幸せになれないのです』
めぐ『どっちかって言うとぉー、しのざわ、オウチャクしてて幸せになる努力、放棄してるように見えるんだけどぉー』
キララ『あ、めぐちゃんスルドイ』
まゆ『……………………ぐすっ』
めぐ『ちょっとぉー、まゆゅー、泣かないでよぉー』
キララ『あ……』
まゆ『かんちょぉ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』
めぐ『ちょっと、キララちゃーん』
キララ『あー』
まゆ『わああああああああんっ!!!
わーんわーんわーんわーんわーん!』
めぐ『アタシも、泣きたぁーい』
キララ『ボクも……』
…
……
…………
……………………
帰ったぞい。
まゆ『艦長の、ぶゎかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』
ぐはあ〜〜〜
まゆ『明日は幽霊の彼女さんと1年ぶりのでえとなのに、今までドコほっつき歩いてたのですか!なのです!』
あー……明日の切符……
まゆ『これからソッコーで、明日の準備、すべしすべしなのです!』
準備なんて、そんな大層なモノ……
まゆ『気合いが足りないのです!
熱意が感じられないのです!
投げやりなのです!
幽霊の彼女さんは、お墓で、艦長が来られるのを、今か今かと、指折り数えて楽しみに楽しみにされておられるのです!
それをそれを、そんな気の抜けたような態度で行かれたら、悲しくなって悲しくなって泣いちゃうのでです!
ぷんすかなのです!
もう相手にして貰えなくなっちゃうのです!
艦長が三途の川を渡られるときに、メンドウみて貰えなくなっちゃうのです!』
あー、はいはい。
まゆ『はいは、1回でいいのです!』
ぐはあ〜〜〜
まゆ『それじゃ、艦長丁度帰られたから、これからこれから、ソッコーで明日の準備準備なのです』
あい。
まゆ『予備のハンカチは、ここなのです』
ん。
まゆ『ポケットティッシュは、ここに入れるのです』
うい。
まゆ『時刻表も入れるのです』
おう。
まゆ『健康保険証も、要るのです』
ん。
まゆ『艦長の気管支、治ってないので、お薬も必須必須なのです』
そんだば、抗生剤クラリスと、咳止めフラベリックと、痰きりアントブロンをばー
まゆ『おやつは、日帰りだから300えんまでなのです』
おやつは、いらないってば。
まゆ『バナナは、おやつに入るんでしょうか?』
バナナも、いいってば。
まゆ『これは、確認が要るのです』
せんで、ええ。
まゆ『酔い止めの薬が、無いのです』
いらん。
まゆ『要らないんですかぁー?』
酔ったためし、ないし。
まゆ『乗り物酔いとアクシデントを心配しながら、ドキドキしながら、それがわくわく感に変っていくのが旅行の夢とロマンなのです。
艦長のご旅行には、夢とロマンがありません』
10年以上も毎年墓参りに行ってて、ロマンもへったくれもあるか。
まゆ『それは思っていても、口にしては、いけないのです。
折角の折角の、1年ぶりの、幽霊さんとのでえとなのです』
あのね。
まゆ『艦長は、オンナゴコロ、オトメゴコロを解っておられません』
そのね。
まゆ『あ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』
なんじゃい。
まゆ『艦長!でえとに行かれるのに、なんてカッコなんですか!?』
はい?
まゆ『ワイシャツの襟が、汗のシミと垢まるけなのです!』
ええよ。どおせ、炎天下の中歩いて、汗だくになるんだから。
雨になったら雨で、ズブ濡れやしー
まゆ『それはそれは、いけないのです!
おニューのワイシャツ、おろすのです!
この汚れたワイシャツは、ソッコーでクリーニングなのです!』
ぐはあ〜〜〜
まゆ『あああ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!』
なんじゃい。
まゆ『艦長!でえとに行かれるのに、なんてカッコなんですか!?』
はい?
まゆ『アタマがフケまるけなのです!
旅行の準備は、もうわたくしがしますから、艦長はお風呂入られて、頭のテッペンから足のカカトまで、綺麗綺麗にするのです!』
もうええよ、どおせ、炎天下の中歩いて、汗だくになるんだから。
まゆ『それはそれは、いけないのです!
艦長は、オンナゴゴロ、オトメゴコロを全然解っていないのです!
そんな汚いカッコで行ったら、ぷんすかなのです!』
ぷんすか通りこして、もう呆れられてるがー
まゆ『ますますもっていけないのです!
折角の1年ぶりのでえとなのですから、ナイスガイにならないと、いけないのです!』
ぐはぐはあ〜〜〜
小雪『準備、はかどってますか?』
小雪ぃー
小雪『今夜は早く、寝てくださいませ。
折角の1年ぶりの再会なんですから、やつれた顔をしていてはいけません』
とっくの昔に、へばってるんだけど……
小雪『さっさと寝れっ!!!』
まゆ『寝る前に、お風呂で頭、ちゃんと洗うのです!
カラスの行水で、ごまかしてはいけないのです!』
なんで墓参りが、ここまでおおげさに……
小雪『なにか仰いましたか?』
いえ、なにも……
小雪『よろしい』
まゆ『お風呂に早く、レッツゴーなのです。
お風呂の中で、寝てはいけないのです』
うううぅ〜〜〜
めぐ『キララちゃーん、去年の光景の再来だねぇー』
キララ『ホントだね』
めぐ『小雪サンとまゆのおかんぶり、鬼気迫るものがあるよねぇー』
キララ『あははは、今年もすんごい迫力だね』
めぐ『まるで、マザコン息子をお見合いに送り出す、子離れできてない母親みたいだねぇー』
キララ『めぐちゃん、至言だね。その例え』
めぐ『またしのざわ相手、冬彦さんごっこ、してみよっかなー』
キララ『めぐちゃん、ふっるーい』
めぐ『……………………』
キララ『……………………』
めぐ『……………………キララちゃん、なんか切ないね』
キララ『めぐちゃん、呑もっか?』
めぐ『呑んじゃえー、しのざわの酒だしぃー』
これ書いてる現在時刻、23時59分……
(実際は翌日の午前1時05分)
夜が明けたら、始発で出て、富山まで日帰りで行ってきまふ。
多分今夜は徹夜。
添い寝すっぽかしで、今週当番のさやかを、泣かせるかもー
うううぅ〜〜〜

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