KANSAI Scene という外国人向けのフリー情報誌の今月号で水伝を宣伝してまっせという情報をいただいた。(以下、日本語訳はとらこです。間違い等がありましたらご指摘ください)
なるほど、上のリンク先の右下(
魚拓)のFEATURE、つまり特集欄に "
Mind over Mizu Water has feelings too"
「
MIZUをめぐるこころ 水にも感情が」
といった見出しが出ている。
雑誌の現物をみると(上記サイトのPick up pointsで置いてある場所が見られます)これが1ページの水伝紹介特集である。本文はRichard Simpson、3枚の「水の結晶」写真は江本勝オフィスの好意で転載されたらしい。
第一段落はイントロである。要約すると「水は不思議な物質だ。老子も水はやわいけど石をも動かすといってるし人体の70-90%は水でできているよ」
第二段落は冒頭を引用しよう。
以下引用*****
Japanese author and researcher Masaru Emoto believes that thought and words affect the world around us, specifically the molecular structure of water. In his book 'The Hidden Messages in Water', the water crystal photographs seem to point to this fact.
引用おわり*****
(訳)日本人著述家で研究者の江本勝氏は、思考や言葉が我々を取り巻く世界、とりわけ水の分子構造に影響を与えると考えている。著書「水からの伝言」の水の結晶の写真がこの事実を示唆している。
以下、好意的かつ丁寧に「水からの伝言」が紹介される。要約すると
*****ここから要約
ポジティブで美しい言葉や音楽や画像を見せられたり聞かされた水は美しい結晶を作る、ネガティブなのは醜い結晶を作ったり結晶そのものができなかったり。江本氏は「その(美しい結晶ができた)瞬間から私の人生が変わった」という。「しようね」は美しく「しなさい」は汚いというのも興味深い。子供たちの学校でも実験がおこなわれてYou're beautifulはきれいな、You foolは汚い結晶ができた。音楽でも、ベートーベンやらモーツァルトやビートルズのYesterdayはきれい、ヘビメタはきたない結晶。江本氏の研究は欧米やロシアでも紹介されている。
******ここまで要約
と、まあ腹立たしいほど「きちんと」紹介されているわけだが、一応反対意見も形ばかり付け加えられている。
*****以下引用
Indeed, many in the scientific community have condemned Emoto's and other similar theories as pseudo-science.
******引用終わり
(訳)実際、科学者の多くは江本氏の、あるいは他の似たような理論をニセ科学であると批判している。
批判の中身には触れられていない。そしてここからが記事の筆者の見解になるのだが、これも要約すると
******ここから要約
総じて江本氏のメッセージは非常にポジティブなもので水は人間の意識の鏡だということを示している。汚い結晶を示す水を飲むのを恐れる人もいるかもしれないが、江本氏は思考やことばにそれを変える力があることを強調している。最も汚れた水だって愛と感謝の力で変えられると彼は指摘しているのだし、江本氏によれば愛と感謝は森羅万象の基幹となる要素だ。
******ここまで要約
最後の締めは以下のとおり
*****以下引用
So next time you pour a glass of mizu, send some good vibes and be thankful. Maybe we can transform the world one drop at a time.
*****引用おわり
(訳)だから今度コップに水を汲んだら、感謝の気持ちをもって良い念(訳者注:vibesは江本氏のいう「波動」のことか?)を送ってみよう。もしかしたら我々は、一滴で一瞬にして世界を変えられるかもしれない。
幸いそんな世界には住んでいないんですが、こんな「特集」が外国人向けのフリーペーパーに紹介されているわけです。
上記のKansai Scene のサイトから引用*****
Since May 2000, Kansai Scene has been providing visitors and foreign residents invaluable information on places to go and things to do while giving insights to the local culture. Kansai Scene tries to bridge that gap between the expat and the locale. Kansai Scene is the most popular and valuable free publication in English in this part of Japan.
引用おわり*****
(訳:強調は訳者)2000年5月から、Kansai Scene は
現地の文化についての深い理解をもたらすとともに、行くべきところ、するべきことについて旅行者や外国人の居住者に貴重な情報を提供してきました。Kansai Scene は外国人と地元の人とのギャップに橋をかけようとしています。Kansai Scene はこの地域における英語で書かれたもっとも価値があり人気があるフリー情報誌です。
ということで、Kansai Scene 編集部には、現地の文化について深い理解どころか大きな誤解をもたらしかねない記事について厳重に抗議したい。フリーペーパーだろうとなんだろうと「英語で紹介された」というだけでなんだか「箔がついた」みたいな利用のされ方をするんじゃないかとも懸念する。水伝についてこれだけの記事が書けるのであれば、もう少し突っ込んでそれがどれほど批判され問題になっているかも調べてくれればよいのに。
とはいえ現物がある程度幅を利かしているから紹介されてしまうというのはある。誤解を招くと抗議したいところだけれど、こういうのが受け入れられているのが正解じゃんと言われたらどう返せばよいのか。頭が痛い。