担当の先生は「入院して来た時のような激痛はもう来ないでしょう。安静にしていれば治ります。」と力強く言ってくれた。少しほっとしたような気がする。
それでも、ちょっとした痛みがくるだけで物凄く不安になり落ち込んでしまう。
私は今までどんな痛みであろうが、食欲がなくなることはほとんど無かったが(だからこの体型なんだろうが…)、今回は3日間まともに食べることはできなかった。
精神的なものと、この病気が座ることが一番つらいため食事をする姿勢ができないのである。ザコ痛は人それぞれらしいが、私は寝ているときと歩いている時は楽なのだが、座っているのがとても辛い。それと食事をした後、腸が動き出すと痛みがやってくる。
医者は「腹圧が上がるから」と説明してくれたが、本当だろうか… 変な話、トイレへ行った後は痛みが消えたりしていた。だから、出ても出なくてもやたらとトイレへ行きたがっていた。今現在はザコ痛の痛みは無いのだが、やはりその時の記憶が残っているせいか、今でも食事をするとトイレへ行かないと落ち着かない。
入院して1週間が立った頃は痛みがほとんど消えた。お尻あたりの筋肉が突っ張った感じは強く残っているが、ザコ痛は消えていた。ところが、良くなっているのかなと思い始めた時にまたあの激痛がやってきたのである。朝仕事のために外出しようと準備をしていたとき、またあの痛みが・・・もう来ないって言ったのに・・・
さすがに落ち込みました。先生も首をかしげていた。たしかに仕事のため、毎日のように外出していたので、安静とは言えなかったのが原因かもしれない。でも私の中ではかなり大人しくしていたつもりだったのだが。
それからまた食欲も無くなり、正直何を信じて良いのかわからなくなっていた。そのころから本当に私の病気は「椎間板(損傷)症」なのか疑問も持ち始めていた。
実はこの激痛が来る前からちょっとした痛みはときどきやってきていた。ツアーに参加してくれていたゲストさん達は知っていたと思うが、時々お尻と足の付け根あたりに電気が走るような痛みが来ていた。近所の医者に見てもらっていたが「ヘルニアだろう」ということで、ちょっとした治療をしてくれていたりした。
しかし、私には一般の人とは違う病気になる可能性があった。「潜水病」である。
潜水病は普通の医者ではわからない世界だろうと思い、専門の医者に診てもらったこともある。潜水病は一般のレジャーダイバーはほとんど無いと言ってもいい。しかし仕事として潜っているダイバーは常に減圧ギリギリのダイビングをしている。減圧停止をしなければ浮上できないようなダイビングを続けて行っていたりしている。それでも減圧症になることは少ないのであるが、長年潜っているとその可能性が無いとは言えない。どうしても疑ってしまう。この際一度診てもらおうとその病院へ行ったのであった。
しかし、潜水病は調べたところでわからないという答えであった。痛みが半年前から出ているのであれば、減圧症であれば手遅れとまで言われた。
ダイバーの皆さんには知っておいてもらいたいことだが、潜った後にどこか痛みが出たら、すぐに再圧チェンバーに入っておいたほうが良いらしい。それが減圧症であればその日のうちに入ればほぼ100%、次の日でも80〜90%治るそうだ。しかし3日目だとかなり怪しくなり、それ以降だとほぼ治らないと言われた。まぁ無茶なダイビングをしていなければ関係の無い話だが、ダイバーとして知っておいたほうが良いかな。普通に潜っていれば減圧症になることはまず無いので安心して楽しんでください。
話は戻って、その病院で「他の病名がつけば潜水病ではないということになるから調べましょう。」ということになり色々検査を。結果潜水病ではないという診察をもらった。その時の話もあり、今回入院して医者が首をかしげると、やはり私は潜水病なのか?治らないのか?という不安が出てくる。
ネットで調べると、「大腿骨頭壊死」というものが潜水病から来ることもあると書いてあった。坐骨神経痛と間違えられることが多いと。その疑いがあるかもしれないと思い、骨盤・股関節のMRIもやってもらうが問題無いと言われた。自分で見てみるとなんやらちょっとした凹みがあるような気がしたのだが…
私の病気は椎間板症ではないのではないかという疑いが段々と膨れ上がってくる。
「仙腸関節炎」「梨状筋症候群」・・・可能性のある病名がネットで探していると出てくる。それなのに医者は安静にとしか言わず何も調べようとしない。これで良いのか・・・入院しながら不信感が膨れ上がるばかり。
もう早くこの病院を出よう。少し良くなれば早く出て別の医者に診てもらおう。そんな気持ちで入院していた。
3週間後、痛みもかなり少なくなり、退院できそうな雰囲気だったので1日でも早く別のところへかかろうと無理やり退院。退院したその日にヘルニア持ちの知り合いが通ったら良くなったという、整体院へ行ってみる。そこの診断では「神経根圧迫症」という診断で、背骨の歪みから神経根を圧迫して坐骨神経痛が出ているだけと言われ、1回の治療でもう治ったとまで言われた。大した病気じゃないと言われるのが物凄く嬉しかったので、気持ちもとても楽になった。今までの苦しみから解放された気分だった。100%ここを信じたかった。
しかし、次の日またあの悪夢がやってくる。。。