「なぜ人を殺してはいけないのですか?」
教室でそんな質問を投げかける小学生がいる。
先生は動揺しながら、こう答える。
「生まれてきた命は大切にしないといけない」
残念ながら答えにはなっていない。
近くの町では、実の親が実の子を殺す。
遠くの国では、不条理な戦争で理由なく死んでいく。
核家族化が進む家の中からも、綺麗に舗装された道路からも、コンビニで冷凍されたお弁当からも、「命の断片」を探すことはできない。
だから、僕の心臓の音は、僕の耳にも聞こえない。
自殺者が8年連続3万人を超えた国では、
政治家も「検討します」と言っては、大事な事を先送りにして
親も、先生も「将来のためだ」と言っては、意義など説明せずに叱咤して
僕も君もあの人も「またね」と言って、互いに別れを告げる。
大儀を叫んだ戦争も、迷い続ける教育現場も
輝かしい未来を掲げては、どこか「今」という瞬間を忘れていく。
タイムマシンも永遠の命も手に入らない時代では
誰もが等しく、いつしかその人生を終える。
限られた時間の中を、僕らは生きている。
けれど、そんなことさえもつい僕らは忘れてしまうから
過去の話と未来の話で、「今日」を埋没させていく。
異国の地を旅している時、何気なく吹く風に心が揺さぶられた。
見上げると月が出ていて、日本で見るのと変わらないのに、なぜか涙が出た。
ふと立ち寄った屋台。そこで働く気の良いおばさん。
たった一度の出会いなのに、今でもその笑顔を覚えている。
「ここに来ることは二度とないのかも知れない。」
うっすらと、そんな風に感じていたからだろうか。
一期一会。
一生に一度だけの機会。
もしも、旅先ではないこの日常を「二度とない」と思えたなら
いつも食べるカレーライスを、ちゃんとおいしく味わって、
君の声にも耳を傾け、僕の心もしっかりと伝えて、
「またね」の気持ちを込めて、「さよなら」を言えるかもしれない。
「なぜ人を殺してはいけないのですか?」
そう聞かれても、僕には説明できる確かなものはないけれど
今日も高らかに鳴っている心臓の音が聞こえたなら
これだけはきっと自信をもって言える。
「誰かと争っている暇などありません」
それでは答えにならないだろうか。
「ジェネレーションタイムズ編集長 伊藤剛」
http://generationtimes.jp/
ジャーナルタブロイド誌“GENERATION TIMES”より一部抜粋
たくさんの命が簡単に失われるようになってしまった今の時代。
「4歳の子どもが・・・」とか
「17歳の少年が・・・」とか
「母親が子どもに・・・」とか
報道されている事は決して嘘ではない。
わたしは、そんなNEWSを横目で見ながら“佐賀のがばいばあちゃん”を読んでいる。本当に何でも笑いに変えてしまう天才ばあちゃん。
一家に一台(人)がばいばあちゃん!!
小さい頃、わたしも実家でばあちゃんと一緒に住んでいた。
ばあちゃんは「お月さんに虹がかかっとったら明日は雨や。」と幼いわたしに良く知恵袋を披露してくれていた。
ばあちゃんが亡くなった時、家族総出で涙した。当たり前の事だけれどこれが人の死。
一期一会
「おばあちゃんに‘さよなら'と‘ありがと'を言いなさい。」最後まで脊椎癌のばあちゃんを介護した優しい母。涙でぐちゃぐちゃの母親がわたしに言った。
その日の夢にばあちゃんは出てきた。
そしてこの歳になってやっと、「さよなら」の言葉の意味がわかるようになった。
どんなに頭の良い政治家よりも、どんなにお金持ちの社長よりも
ばあちゃんは偉大だ!!

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