私の今のお仕事、それは地球一周の船を出すこと。
地球上のいろんな所へ行き、それぞれの文化、それぞれの環境、それぞれの生き方を掻い摘んで体験しながら、
たくさんの出会いや別れ、地球の息吹に触れ、新しい今後の選択をしてもらう事を目的としている。
もちろんそれは自分風に。
船に乗って旅することは、今や飛行機に乗って海外へ行くことが主流となってしまった現代では長すぎる旅。
ゆっくり
ゆっくり
自転車で翔るぐらいの速度で、船は次の港をめざす。
飛行機のない時代、船こそ世界を知る唯一の方法だった。
ビーグル号で世界一周したチャールズ・ダーウィンも、南米にいる日系移民の人達も、奴隷として連れて来られたアフリカの人達も、皆船で海を渡った。
イギリスで建造され、ヨーロッパとアメリカを結ぶ大西洋の花形として活躍し、
今や船体に大きくピースボートと書かれ、5年間で17回も地球を一周したパナマ船のTOPAZ号は、この旅でついにピースボートとはお別れ。
いっぱいお世話になったTOPAZ号。
このお別れは身内がいなくなるのと同じぐらい寂しい。
それでも、私のお仕事は船を出すこと。
待っていてくれる人々と、期待と不安に胸を躍らせ、新しい何かを求めてやってくる彼らを繋げること。
新しい船で
5月からまた旅に出ます。

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