2010/10/5
百年という
時間の短さを
年齢を重ねるにつれて思い知らされている
紅葉の深まる登山道で
山荷葉の
黒い真珠のような実に出会った
夏に咲く
山荷葉の透き通る花びらに
友の死を投影した美しい句を詠んだあなた
あなたは
ちょうど山荷葉の花が
秋の実を結んだように、いま命を閉じた
百年を生き抜いた
あなたの顔を
私は知らない
しかし
百年という時を
一人の芸術家は生き抜いた
花びらよ
眠れ
百年の光に溢れ安らかに
2010年10月5日 一原有徳さんへ

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投稿者:玄柊


