2012/6/19

組踊「北山崩」  組踊

来月は、組踊「北山崩」が上演されます
上演回数が少なく知名度は低いものの、「万歳敵討」でおなじみ田里朝直の作品と言われています。

北山城を攻められ逃げ延びた若按司の妻・玉の乙樽は、息子・千代松を形見とともに山中に置き去りにする。それを拾い育てたのは偶然にも敵の羽地世の按司であった。
10年後、母子は無事再会する事ができた。
一方羽地は、北山の残党をかくまったとして読谷山按司に捕らえられてしまう。
処刑されようとする羽地のもとへ、千代松と母が駆けつけ、恩人を助けてもらえるよう読谷山に懇願する。


基本組踊はハッピーエンドですから、ラストは言わなくても分かりますよね水戸黄門よろしく組踊ならではのカタルシスが心地よい作品です
注目は、乙鶴・羽地・千代松の3名。涙ながらに我が子を捨てる母、捨て子を拾い育てる情に厚い羽地、恩人の命乞いを必死にする千代松・・・。
田里作品として残っているものは敵討物ばかりですが、その多くが、いわゆるチャンバラよりも、義理や人情にあふれた人間くさいキャラクターが沢山登場するドラマが魅力です


2012/07/14(土)14:00開演
組踊 「北山崩」

立方指導/比嘉良雄
地謡指導/知花清秀
解説/大城 學

玉の乙樽:大湾三瑠
千代松:金城真次
列女:仲村圭央
羽地世の按司:赤嶺正一
をなぢやら:真境名律弘
供:玉城 匠
きやうちやく持ち:比嘉克之
読谷山の按司:平田智之
伊祖の子:儀保政彦
供:山入端實
きやうちやく持ち:山城崚称
踊:宮城茂雄・天願雄一・宮城昭博
童:伊波 心・古堅聖也・西村しおり・比嘉琉々香

【地謡】
歌・三線/山城 暁・新垣俊道・仲村逸夫
箏/宮里秀明
笛/金城裕幸  
胡弓/高宮城実人  
太鼓/與那覇徹


なお、前半は組踊を演じている男性舞踊家による舞踊だそうです。


舞踊 男性舞踊家の世界〜踊り香さ〜
「稲まづん」伊野波盛人・仲村圭央
「取納奉行」藤村修司
「湊くり節」具志堅朝堅
「加那よー」宮城喜朋


組踊を演じている男性舞踊家が踊るというわりには演目のチョイスがよく分かりませんがこの人にはコレがおすすめとか得意とかなのかな?
伊野波盛人さんは「飛輪の会」などでもよく登場する方ですね、イメージ的に女踊りの印象がああります。藤村修司さんはあまり観た事無いんですが、藤村未央さんのお兄さんなのですね。なるほどー。宮城喜朋さんは一昨年の「男性舞踊家の会」にも出演されていた八曄流餘音の会の方ですね。

チケットは今月売りだされたばかりなので、気になった方は
国立劇場おきなわHPこちらをクリック
でチェックしてくださいね〜
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タグ: 組踊 古典芸能 沖縄

2012/4/9

NHK 歌と踊り  沖縄芸能

一昨日「沖縄の歌と踊りのつどい」に行ってきました
NHKで放送されている「沖縄の歌と踊り」の公開収録です。
今回は、古典舞踊・創作舞踊・沖縄歌劇でした。

第1部
祝儀舞踊〜踊い福らしゃ〜


「かぎやで風」
永山玲緒奈・平安山裕子宮城梓蔵下穂波

「出砂節」「揚作田節」
しほらの会会員・賛助
歌・三線/新垣恵・石原茜・金城恵・島袋奈美・玉城あゆみ・當山巳和・平川くるみ・森田夏子
笛/金城恵美
胡弓/大野まり子
太鼓/賀数さやか

「若衆揚口説」
具志典子・比嘉舞未

「前之浜」
岸本隼人・上原信次

「花笠」
西村綾乃

「鳩間の主」
比嘉いずみ

第2部
創作舞踊〜群舞の魅力〜


『花見踊り』
作舞/阿嘉修・呉屋かなめ
阿嘉修・東江裕吉・嘉数道彦・比嘉大志
呉屋かなめ・小嶺和佳子・新垣麻里子・松田香織

「つらね」
作舞/佐藤太圭子
平良昌代・皆川律子・神山浩子・渡嘉敷エチ子
石川詩子・孤島丘奈・具志忍・饒波園代・神谷加奈子

「磯千鳥」
作詞・選曲/山内秀雄
作舞/谷田嘉子・金城美枝子
山川昭子・大城直江・金城奈津子・生田明子・高江洲咲子・田中綾乃

「テンパリ小」
作詞/高宮城実人
作曲/花城英樹
作舞/呉屋かなめ
呉屋かなめ・小嶺和佳子・新垣麻里子・松田香織
東江裕吉・金城真次・玉城匠・比嘉大志

地謡
花城英樹・仲村逸夫・喜納吏一・平良大
横目大哉・大城礼乃・高宮城実人

第3部
歌劇『久米島情話』


作/大宜見小太郎
演出/高宮城実人
配役
太良/玉城匠
カマド小/赤嶺舞以子
里之子/西門悠雅
マカター/仲里綾香
主/高宮城実人
アンマー/田仲洋子

地謡
具志幸大・平田旭・浦崎愛梨・大城建大郎・米増健太


まず、それぞれ第1・2・3部で地謡が全部違っていたのが楽しかったですそれぞれの味わいが出ていましたね。
NHKの歌劇というとここ数回「うない」なイメージがありましたが、今回は、地謡に「しほらの会」が新しく登場しました。しほらの会は、結成したばかりの女性地謡グループ。斉唱もとても素敵でした。これからも頑張ってほしいですね
西村さんの「花笠」は初めて観ましたが、これも何とも女性らしい踊り。西村さんによく似あっています。同じく似合っているといえば比嘉いずみさんの「鳩間の主」。今回もキリリとカッコ良かったです
1部は「前之浜」のみ男性。上原信次さんはいつものキレが弱い感じがしたけれど、まだ体調が良くないのでしょうか・・・?重心は岸本さんの方がしっかりしていたように思いました。
第2部も、若手がはつらつとした演目を繰り広げましたどれも良かったけれど、「つらね」「磯千鳥」はやっぱりいいなあ〜。舞踊自体の本質的な良さをじっくりと味わえました。「花見踊り」「テンパリ小」はその対照にあって、群舞の華やかさと勢いを楽しむ踊りです。「花下駄」は初めて観ましたが、珍しい構成。前半の歌詞がヤマトグチで設定を語っていて「歌たい舞うたい」を思わせましたが、別に設定が無くとも楽しめる踊りでした。下駄のリズムと二人の掛け合いを中心に、笑いと美しさのギリギリラインが絶妙でした。相当難しそう
第3部の「久米島情話」は「中城情話」に似たストーリーで寝取られ話。名曲満載で、聴いているだけでも心地よかったです
今回光っていたのはなんといっても玉城匠さんでした役作りを緻密に計算したというよりは本人の持っているキャラクターが生かされたといった感じで、他の人には無い朴訥で素直な雰囲気が役にマッチしていたと思います。「嫁をとらなくても親孝行は出来る」と語ったり、母親の涙を拭いてあげる所などは、芝居好きのオバサマ達の心を捕えて離さないでしょうね
個人的に1つ残念だったのはラスト。あの涙は最後まで見せないで、背中で語ってほしかったなあ〜。ラストに男泣きで終わるのは沖縄芝居のセオリーかもしれませんが、もし今現在にマッチした演出を加えるなら、太良の思いを背中で語らせて全員の視線がそこに集まる方が、より想像力が増してカッコイイと思いました。勝手な妄想ですけどね

あまり喋るとTV放送の時に差しさわりが出ちゃいそうで、ごめんなさい
第1部は4/13、第2部は7月、第3部は8月の放送だそうです

そうそうNHKといえば、ドラマ「テンペスト」が地上波で4/12〜放送されますね。琉球の歴史に触れる機会が増えるのは嬉しいことです(重箱の隅をつつくような時代考証はさておいて…)
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2012/3/19

執心鐘入と、花の幻  組踊

毎度お久しぶりです

以前このブログでも取り上げた創作組踊「花の幻」が再上演するそうです。
しかも出演者は全員男性で
さらに「執心鐘入」との2本立てで
これは行かないと損しそう

東京は世田谷パブリックシアター
演劇人なら誰もが憧れる劇場じゃないですか〜
いま芸術監督は野村萬斎さんだというし、先進的な劇場で古典芸能をやるなんて実験劇場らしいですね

沖縄では壮行公演という形で、やるそうです


沖縄芝居実験劇場「組踊 –伝統と創作-」
2012年3月25日(日)沖縄市民小劇場あしびなー(沖縄)18:30 1回公演
2012年4月 1日(日)世田谷パブリックシアター(東京)15:00 1回公演
主催:沖縄芝居実験劇場

第1部 組踊「執心鐘入(しゅうしんかねいり)」
出演:
中城若松 金城真次
宿の女  西門悠雅
座主   宇座仁一
小僧一  嘉数道彦
小僧二  玉城 匠
小僧三  阿嘉 修
地謡指導:照喜名朝一
地謡:歌・三線 照喜名進・照喜名朝國・上原睦三
   筝    大城智史
   笛    宇保朝輝
   胡弓   伊禮 薫
   太鼓   久志大樹

第2部 創作組踊「花(はな)の幻(まぼろし)」
組踊の中で沖縄戦を描いた唯一の作品。沖縄戦で全てを失った焦土沖縄に、芸能の火を絶やすまいとした琉球芸能家・玉城盛重の最期をモデルに、芥川賞作家大城立裕氏が書いた戯曲で、2010年国立劇場おきなわでの初演で好評を博した。

作   :大城立裕
演 出 :幸喜良秀
振 付 :玉城秀子、阿嘉修
音 楽 :照喜名朝一、 新垣 雄
演出助手:嘉数道彦

出 演 :
踊玉城 大田守邦改め玉城盛義
澄子  東江裕吉
オミト 佐辺良和
和男  嘉数道彦
日本兵 金城真次・玉城匠
黒い妖怪 阿嘉修・宇座仁一・岸本隼人・西門悠雅・天願雄一
地 謡  第1部に同じ

入場料
○沖縄公演(2012年3/1発売) 全席自由前売3,500円、当日4,000円
沖縄市民小劇場あしびなー 098-934-8487 
○世田谷公演(2012年1/15発売) 全席指定6,000円
学生席3,000円(3階席:実験劇場のみ取り扱い)
世田谷パブリックシアターチケットセンター03-5432-1515
http://setagaya-pt.jp/



沖縄芝居実験劇場は公式ホームページもオープンしたようです
まだ工事中かな? 
http://www.jikken-gekijo.com
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タグ: 組踊 沖縄 古典芸能

2012/1/16

2012年自主公演スケジュール  沖縄芸能

国立劇場おきなわの2012年自主公演スケジュールがカレンダーに掲載されていたので、今年もこちらにUPしておきます。誰かの役に立ってるのかは分からないけどカレンダーを入手していない人にとっては最新情報かもしれないので。

2012年
04月14日(土)企画公演
04月15日(日)企画公演
04月28日(土)琉球舞踊公演
05月12日(土)研究公演
05月26日(土)琉球舞踊公演(小劇場)
06月09日(土)沖縄芝居公演
06月10日(日)沖縄芝居公演
06月24日(日)普及公演
06月30日(土)琉球舞踊公演
07月07日(土)琉球舞踊公演(小劇場)
07月14日(土)組踊公演公演
07月28日(土)三線公演(小劇場)
08月11日(土)普及公演
08月25日(土)企画公演
08月26日(日)企画公演
09月08日(土)組踊公演
09月22日(土・祝)琉球舞踊公演
09月23日(日)琉球舞踊公演
09月29日(土)組踊公演
10月06日(土)琉球舞踊公演(小劇場)
10月14日(日)民俗芸能公演
10月20日(土)組踊公演
10月25日(木)普及公演
10月26日(金)普及公演
11月15日(木)普及公演
11月16日(金)普及公演
11月25日(日)企画公演
12月08日(土)企画公演
12月22日(土)沖縄芝居公演
12月23日(日)沖縄芝居公演


例によって
が10:30開演
が14:00開演
が18:30開演です。
標記のない公演は大劇場です。
この情報は国立劇場おきなわのカレンダーから引用していますので、予告なく変更する場合があります。詳細はかならず劇場HPなどで確認してくださいね。

こうしてみると、夜公演はずいぶん減りましたね。休日の昼間が一番お客さんが来場しやすいようで、客席も昼の方が混んでいます。土曜夜・日曜昼という公演であれば、初回よりも2回目の方が舞台としては完成度が高くなるのでやはり日曜の昼に観たいところではありますが、逆に考えると、「すいている時に静かにゆっくり観たい」「少しでも良い席で観たい」という時には夜公演の方がよさそうです。

組踊に関しては、組踊公演と銘打っているものは4回しかありません。ずいぶんと減ったものですしかし、普及公演はきっと生徒や社会人を対象とした組踊鑑賞会をやると思いますし、研究公演・企画公演の中でも復活演目や新作組踊が上演されるかと思いますので、決して少なくはないと思います。

琉球舞踊は、小劇場が増えましたね群舞はともかく一人か二人で踊る古典の演目であれば、小劇場はなかなか良い舞台だと思います。舞台袖(登退場する所)が短いので、入羽の最中で拍手する人が減ってくれると嬉しいです(笑)。
あと、個人的にちょっと思うのが、生徒対象の琉球舞踊鑑賞会というのもアリかな踊りっていうと若い子にとっては、結婚式の余興とかエイサーやカチャーシーのイメージが強いと思うので、琉球舞踊にも色々種類があることや、古典の見どころなどをレクチャーすれば、将来のお客様として育っていくのではないでしょうか。実際に所作を体験するワークショップなどもあれば、面白そうです
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タグ: 組踊 沖縄 舞台

2012/1/7

辰年の組踊  組踊

新年明けましておめでとうございます
更新は少ないですが今年も細々と続けていきますので、どうぞよろしくお願いします

さて、今年は辰年ですね。
ちょうど資料を読んでいたら、辰年(1808)の御冠船で上演された組踊の演目一覧というのがありました。
(順不同ですみません)

銘苅子・護佐丸敵討・大川敵討・女物狂・義臣物語・大城崩・巡見官・花売之縁・執心鐘入・忠士身替之巻・孝行之巻・万歳敵討・久志之若按司敵討

そして、冊封使たちが帰ったあとの御膳進上の時。(順不同)
辺戸之大主・孝女布晒・大川敵討・姉妹敵討・義臣物語・本部大主・執心鐘入

なんだ国立劇場おきなわの年間スケジュールより多いではないでしょうか。王府のお抱え役者ってのはスゴイですね〜。
今年ちょうど辰年なので、国立はこのレパートリーを上演してくれないかなあ・・・っていうのは無理ですねはい。
こんなに上演されたら私もお金が続きません
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タグ: 組踊 辰年



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