2009/11/6

言葉でなくても   独りゴト



冬は大嫌い



あの頃を思い出しちゃうから

誰も呼べなくて一人で凍え泣いてた日々



暗くて怖くて悲しくて


冬になるとその感情がさらに増して

心に重くのしかかってくる


だから冬は大嫌い








でも・・・・

今は、今はね、



冬は嫌いじゃなかったりする

だって三蔵との二人の時間が長くなるから

ちょっとだけ、

ほんのちょっとだけど

三蔵は雪の日になると俺と手ぇつないでくれる

いつもよりも少し三蔵との距離が近くなるんだ

それはきっと三蔵が俺のことわかってくれてるから




俺ね、三蔵がいてくれなかったら

今もずっとあそこで一人孤独に泣いてたと思う

誰か呼びたいのに呼ぶこともできないで

来てくれるのを待って

待って待って待って待ち続けて・・・・



三蔵が俺を見つけてくれてよかった


三蔵が俺の居場所を教えてくれて嬉しかった




俺ね、三蔵のことすきなの

そりゃぁ鬼畜でタバコばっか吸って銃なんてぶっ飛ばしてばっかだけど





でも誰よりも

誰よりも優しくて暖かい心をもってんだ






俺、それ知ってるから

だから三蔵がすきなの

三蔵が大好きなの











やっぱり寒くて冷たくて悲しい冬は大嫌い







でも三蔵と一緒の冬は

怖くないし

さみしくないし


.........嫌いじゃない、




(だってその温かい心で

    冷たい心も体も全部全部あたためてくれるからね)




(おい、何か言ったか?)

(ぜんっぜん、それよりはらへったーさーんぞー)

(ったく、少しは我慢をおぼえろ、このサルが)

(誰がサルだよー、.........鬼畜三蔵)

(.........何か言ったか?)

(何でもないです)








2009/11/6

貴方に秘め事  独りゴト



はぁ、と盛大に溜息をついてみる

きっとそうすることで彼が振り向くだろうと思ったから


「なんだよ、八戒。おっかない溜息なんかついちゃって」


ほら、案の定振り向いてくれたでしょ。

正直楽で助かってますよ・・・・・・なんてね


「おっかないって貴方失礼ですねー。
 誰のせいでそんなおっかない溜息を付いてると思ってんですか」


「はっ、俺お前怒らすようなことなにもしてねーよ?」


またこの人は。

そんなこといっちゃうんですか、全く。一体どういう神経してるんだか


「へぇーそういうこと言っていいんですかね?
 んじゃぁ、なんですか。人の本棚勝手に壊して挙句の果てに
 その上に乗って跡形もなく踏みたくったくせにそれは何もしてない、に入るんでしょうか」


「だ、だからっそれはあいつが喧嘩吹っ掛けてきたからでー」

「へぇ・・・・それはあくまで相手のせいなんですね?」


そこまで言って本日二回目の盛大な溜息をつく

もう、こっちの身にもなってみろってもんですよ


「あーあの本すきだったのに」


思わず心の中に溜まってたことが口から零れ落ちてしまった


その呟きを聞いていた悟浄が何か感じとったのであろうか

ひたすら横で「ごめんなさい・・・」を連打。



その様子があまりにも面白かったもので(滑稽なんておもってないですよ?)

つい思わずぷぷっと笑みが溢れ落ちてしまって......

そんな様子を見た悟浄さんは今度は悪態をつけてきた






でも、今のこの普通の生活が存在してるのは

今目の前でブツブツ言っている彼のお陰であって。

そんなことを考えてると

つい先程まで怒っていたことさえ忘れてしまう

いつからこんな平凡な生活を送れるようになったのだろう

精神的にも。



「ほら、文句言ってる暇があったらさっさと
本棚を直して下さい、貴方そういうの得意でしょ」


確かに花喃の事で時々胸が苦しくなったり

自分の存在があやふやになったり

自虐的、感傷的になったりすることもある


でも僕は過去も未来もない人間じゃありませんから

少しずつでも変わってるんです


それを教えてくれたのも、貴方。


なんだかんだで貴方はすごい人です

僕は貴方に感謝しなくてはなりませんね

まぁでもさっき壊されたのは

まだまだ根に持ってるので、今は言ってあげません

気が向いて僕がもっと素直になることが

出来たなら。

いってあげますよ


「おーい、八戒。これでいいかー?」


「今からそっちに向かいます」






(・・・・・・悟浄、ありがとうございます・・・・)







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後書き

この二人はこういう感じがいいです

ちょっと腐れ縁的な?

雰囲気でお互いわかっちゃう感じ。


もう本当にお目汚し失礼しました



2009/11/6

secret  独りゴト



月明かりに照らされて、

お前の顔がくっきりと影を繕いながらも見えるようになってくる。

まだ幼い顔立ちながらも、

眠っているとどこか可愛さとは別の儚いイメージを

植えつける悟空の寝顔。



「お前は俺の側から離れていくなよ・・・・」



何故か不意に口からこぼれてしまったその言葉。

自分でも相当驚いている。

今更人との別れを恐れることなどない、そう思っていたのに。



否、そう自分に言い聞かせていたのかもしれない




「ん・・・・・・」



悟空が体制を変えて俺を見つけると

ニコニコした顔で抱きついてきた

さっきの言葉を聞かれたのかとひやひやしたが

どうも寝ぼけているらしく、そのままぐっすり寝やがった。



「んん・・・・さん・・ぞぉ・・・・もうたべれないってばぁ・・・・」




思わず、噴いてしまった。

夢の中でも何か食べているのか、こいつは。




でも、俺の名前が出てきたことに

少し、いやかなり嬉しがっているのは


・・・・・・・・・・・ここだけの秘密にしておこう。












反転。



三蔵がまさかの乙女化してしまいました、なんと悲惨な。

もう謝るしかございません

三蔵好きな方、本当に申し訳ございませんでしたm(_ _ )m





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