 | とりのなん子
とりぱん 第8巻
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天才・とりのなん子の自然観察エッセイマンガ・とりぱん第8巻。
今回のハイライトは町単位での「マイマイガ」の大発生か。比較的虫が平気なとりのさんをしてパニックになる程の成虫・幼虫の波状攻撃。気持ち悪面白かったです。
この方は基本的に生きもの全般が好きではあるが、別に博愛的でもない。例えばアゲハの幼虫は我が子のように献身的に世話をするが、上のマイマイガの幼虫は容赦なく駆除する。所詮自分の都合や好き嫌いで判断していることに自覚的で、いわゆるエコロジスト的な感性に半ば本能的に噛みつく。その立ち位置は非常に好きだ。定型的なもの、ステロになものに常に疑いの目を持っているようだ。
鳥や虫はたしかに歌うだろう
でも風や雨や川の音までも
「大自然の交響楽」などとくくらないで欲しい
あれはただの音
というくだりがある。自然に歌心を見いだす感性を拒否し、「あれはただの音」と言うのだけど、その指摘自体、彼女なりの視点で自然の中に歌心を見いだしているようでもある。やたら無粋な自分を強調するのだが、一周回ってセンチメンタリズムを感じさせる。こういう事をさらっと書けるとりのさんは(スケールはさ程大きくないかも知れないが)一種の天才としか言いようがない。
