2017/4/25

合唱だって人間  オペラ(出演)

同業者コンサートが終わった当たりから先週まで喉の調子が悪かったが、龍角散、喉薬、のどスプレー、その他過去に貰った諸々の喉の薬の錠剤等を飲み、然るべき所の懇親会、「カルメン」「椿姫」の3つの本番のため、毎夜続く合同練習を乗り切ろうとした。
特に「椿姫」は、今後のソリストのチャンスがかかっているから本当に必死で、なんとか喉が痛いまま練習を乗り越えることができた。

そんな折、「カルメン」の多くのソリストがのどの調子が悪いと言って休み。

事務局といえば、「体が大切ですから、ソリストの方はムリしないで下さい。合唱は毎回、自分達の番がない場合でも練習に来て下さい」ということだった。
いつもおかしいのは、絶対に個人名で呼ばない、暫く合唱の出欠も取らない、名前で呼ぶことさえなかったのに「練習には毎回出ろ」「ソリストは体調が大切、合唱はムリしても来い」というブラック企業みたいな矛盾。
「無理しても来い」と言って、風邪が蔓延して練習の出席率が半減という出来事、以前もあったよな(苦笑)。

どんなに、裏方が忙しい、大変なんて行ったって、「役をもらえる」という人参が見える人に手を貸すつもりは今後一切ない。L先生からもそんなことは絶対するな、と言われたし。

多くの社会人にはムリのあるスケジュールで、せいぜいプロフィールの文字数を埋めたいだけの若手ソリストに実績の場を提供できる以外、誰が何のために公演したいのか、さっぱりわからん。

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2017/4/20

新しい環境の居心地が良い  オペラ(出演)

多少交通の便が悪くても、無理に仕事を入れることを控えてでもやろうとしている「椿姫」。
ここの団体の環境がとても居心地良い。
特に和気あいあいというわけでも、馴れ合いということもないのだけどね。
大きなチャンスと、適度な張り合いと刺激がある。
今回の公演だからなのか、この団体のカラーだからなのかはわからないけど。

何しろ、メンバーの殆どが私と同世代のアマチュアソリストばかり。
すごく参考になるし、一緒に苦労を分かち合える仲間として思うこともできる。
アマチュアがアマチュアに物申すというのが、大嫌いだったが、「こんなのがヴィオレッタ?」なんて思われたら困るので、今は謙虚に聞ける。

子供・若者・老人に花を持たせる演出もなさそうなのも良いね。
合唱メンバーに対する呼びかけは「みなさん」で一括りというわけでもない。
プロがいないということは、そのプロが自分の弟子や知り合いを連れて来るというわけでもないし。

やっぱり新しい活動の場を開拓できて本当に良かった♪
目標は全幕「椿姫」だねっ!

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2017/4/10

同業者コンサート終わりました  声楽(レッスン)

昨日、同業者コンサートが終わった。
実は、仕事でここ数日間は午前2時まで起きて、然るべき所の監査準備をしていた。
その翌日が本番。集中して歌詞チェックなどをしたいと思っていたのだけどね。
しかも、本番当日は、集中力が疲れで低下していて、「ヴェーゼンドンク歌曲集」の入りを何度も間違えてしまった。
歌詞も何度もわからなくなってしまった。・・・悲しい。
夫が友人を連れてきてくれたが、「難しい曲だな」と言われた。でも、誰でも知っている曲じゃなくてむしろ良かったかな。
前回のカルメンさんが「私の仕事の殆どの時間が暗譜」と言っていた。だけど、どんどん苦手になっていくぅ(泣)。
そんな愚痴をソプラノ同業者にしていたが、打上げに「カルメン」と「椿姫」のチラシを配ったら、「これじゃ、暗譜はムリだわ・・・」と言っていた。

今回は、トランペット氏が「くるみわり人形」の抜粋をオケでやりたいということだったので、久しぶりにカスタネットを手にした(声楽を習う前にフラメンコをちょっとだけやったことがあった)。

打上げで、トランペット氏と「ファリャとかもやってみたいよねぇ」なんて言っていた。
崇高な宗教音楽が中心のソプラノ同業者に、ドロドロした情念のるりこんということで、棲み分けできていて良いのでは?ずっとその路線で行ってくれと言われた。
カスタネット、気になってyoutubeを見たが、地味だけどカッコいいな。
翌日の今日は本来ならば、「カルメン」の合唱の練習があるはずなのだが、父が上京するため行けず。

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2017/4/6

しっかりディクション  声楽(レッスン)

今日はバリトンの先生のレッスンで、「椿姫」3幕の手紙を読むセリフの場面と、その後に続く「過ぎし日よ、さようなら(Addio,del passato)」のディクションを細か〜く、チェックされた。
できるだけ、イタリア人が歌うヴィオレッタの真似をしろ、ということだった。

それにしても、イタリア留学経験もあり、現在もイタリアでイタリア・オペラを歌われている方の発音チェックは細かい。久しぶりに厳しい。

まぁ、アリアに関しては何とかなるんじゃないのっ!?と言われたけど、本当はその後のアンニーナやアルフレッドとの掛け合いが怖いんだ・・・


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2017/4/5

ガストン氏の歌がステキ過ぎ  オペラ(出演)

6月のヴィオレッタでのガストン氏の歌が、とっても心地よい。
スピント系のアルフレード氏に対しては「負けるものか!」と思うのに・・・

多分、かなり前に10分枠の一般公募コンサートで一緒だった人じゃないか、という気がするのだが、「ボエーム」の「冷たい手を」が十八番らしく。
ああ、歌がステキ過ぎる。アマチュア・テノールの中では最高だと思う。
「ボエーム」1幕のデュエット、一緒にやりたいです。

初心者の頃からイタリア人に習っていたこと、今年の冬にガストンをやらせてもらえ、自分のオペラ・デビューだったが、プリモにならなくてむしろ良かったと話してくれた。
練習帰りに一緒に帰って、本当に純粋に歌が好きなんだな、ということだけは理解できて、癒された。

男性は声楽人口が少ないし、オペラ作品には男性脇役が多いから羨ましいよ。
とても微笑ましい気持ちになったが、自分より一回り年上でオペラ・デビューをしたという人と同じ舞台に乗ることは、プリマに指名されるのは最初で最後かもしれないと思うソプラノの私にとっては、とても大きな思い出になりそうな気がした。


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2017/4/3

指揮者が音大出身ではないらしい  オペラ(出演)

5月に「カルメン」、6月に「椿姫」を予定しているが、いずれの指揮者も音大出身ではない、という点に驚きだった。

特に、「カルメン」の指揮者はどこかで見た顔だと思ったら、会社員時代にビジネスショーで見かけた人のようだった。
資金を貯めてプロの音楽家を目指しているのか、と思ったら、まだバリバリのビジネスマンらしい。

声楽とか他の楽器なら巷に沢山の音楽教室はあるだろうけど、指揮者って、音大でないと勉強できないものだとばかり思っていた。
どちらも、適格な指示を出しているし、プロ歌手にも遠慮している様子はない。
どのようなことをすれば、音大卒でなくても指揮者になれるのかよくわからないが、昔からそのような人はいたのは私が知らなかっただけだろうか。

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2017/3/31

逆算して考える  声楽(レッスン)

本業では、やたら「計画」を立てるように他人様に勧めている。
大体、未来の予測がつかないから不安という人については「頑張れば達成できる」「現実的」「最悪な場合」の3つの想定すれば良いと思う。
何年の何月までに「最悪な場合」を下回るなら辞めることを事前に決めておくと良い、と話している。
「最悪な場合」をずっと下回っていても続けているのは、本人にとっては他の可能性をつぶしてしまうということになりかねないので。

人間には、必ず寿命というものがあるし、時間もお金も限られている人が殆どである。
いつでも大丈夫、そのうちなんとかなる、なんて思っていたら、人生も浪費してしまう。

歌についても、そうじゃないのかな、と思ったりする。
才能と環境に恵まれた芸術家は、まずそんなこと考えないのかもしれないけど。

全幕のオペラでチョイ役を貰えることもないのに、オペラ・アリアをやる意味はないと思う。
今回、ヴィオレッタを失敗したら、オペラ・アリアは辞めるつもり。
(それにしても、なんで「ヴィオレッタ」なんだって、自分でも思うが)

読譜力も暗譜力も衰えを日々自覚しているし、発声だって15年トレーニングを続けても何も改善しないのに、この先、ぐーんと伸びることはありえない。
何より、本業で義理のある人から、アマチュアとして屈辱的な依頼まで受けざるを得なくなってしまった。

自分自身の問題に他ならないとは思うけど、基本的にオペラは選ばれないと無意味な世界。
プロの共演者にギャラを払って少人数オペラを自主企画するというのも考えたが、「電話」とか「奥様女中」のような自分の声質に合わないものが多いし、集客どうする?サクラにまでギャラ払う?と考えると現実味がなかった。
ただ、オペラ・アリアを辞めても歌曲という道もあるし、読譜力・暗譜力が衰えているのなら、新しい曲に取り組まず、これまでの曲をブラッシュアップする方向に考えるのもアリだとは思う。

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2017/3/28

いきなりヴィオレッタの反応  オペラ(出演)

(たとえ3幕だけとはいえ)なんだかヴィオレッタに選ばれたというだけで、今までのモヤモヤはどうでもよくなってしまったような感覚だった。

とはいえ、油断できないのだ。
ヤフオクでEdition Perterの中古楽譜を安く購入したが、マエストロがRicordiの楽譜のページ数で指示するから、新たに注文した。
あ〜勿体ない。アメリカから輸入すれば4000円弱なのに、国内の楽器店で日本語訳付だと6300円になってしまう。

でも、きっとここでダメなヤツという烙印を押されてしまうのであれば、今後自分の人生でソリストとして役を貰えることは一生ない可能性が強い。
しかし、なんでこの私にヴィオレッタなのだ・・・
アンニーナだって、声は綺麗じゃないか・・・

さて、周囲の反応は、

●え?すごい!集客頑張るよ(夫)
●うわ〜、良かったじゃない(L先生)
●まぁ、音域的には問題ないけど、大変だね(バリトンの先生)
●じゃあ、カルメンの合唱くらいはもうラクに暗譜できるはずだよね(ダンカイロ氏)
●やったね。楽しみだね〜(モラレス氏)

心に留めておく。

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2017/3/28

アレンジ終了!  室内楽

フルート氏から、5月下旬の然るべき所での懇親会の余興の譜面を早くくれと言われ、ようやっと、歌+フルート+オーボエ+クラリネット+ヴァイオリン+ピアノの編成でアレンジが完了した。

資料を探すと、伴奏がコードだけになっている所、ピアノ伴奏付きの所、吹奏楽バージョンまである所など様々。

もともと、お喋りをしたくて集まっている人たちの懇親会でなぜ私が歌わないといけないのか?
高い仕事をくれた大先生の依頼だし、昨年はさらなる大御所の方が入っている男声合唱団だったから、「誰が、そんな所で歌うかよ」とは言えず。
ピアノ使用料、練習会場費などの費用がかかることを話したが、実費+αのお金なら渡すといわれた。
でもよく考えたら、このアレンジするための労力というのは、おそらくムダ。
(といっても、プロに頼むとそれ以上はかかると思うが)
これを理由にすれば良かった・・・



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2017/3/25

アマチュアは楽しいか?  声楽(レッスン)

プロの声楽家、声楽講師の発言によくあるのが「アマチュアは楽しむのが本分」というのがある。
プロの世界は、基本的にお客様が満足しなければ「金返せ」になってしまうから、プロの世界は「楽しいだけではない」というのはごもっともなことである。

しかしながら、アマチュアは責任がないから本当に楽しいことばかり、というわけではない。
むしろ、プロの世界なら考えられないような問題も起きたりもする。


プロの世界は楽しいことばかりではないからって、アマの世界が楽しいことばかりって、おかしい論理だと思わない?
だって、住む世界が違うから、アマチュアはプロのことは十分には知らないけど、プロだってアマチュアのこと知らないでしょ?
というか、もともと自分の門下外のアマチュアには興味もないでしょ。
興味もないのに、決めつけるのって、いかがなものなのでしょう?
伝統と向き合う専門職だから仕方がないのかしら。

あまり自分自身が楽しいと思ったことって、滅多にない。数年に1回あるかどうか。
「こんな下手くそなプロよりも、私はもっと下手なんだ。音大卒じゃないから無責任な指導しか受けられないんだ」とクラ〜イ気持ちになったことは何度もある。

じゃあ、お金がもらえない、楽しくもないのに、どうして歌うのかって?
それこそ、人それぞれじゃないのっ!?
「アマチュア」の語源に「楽しい」なんてニュアンスはどこにも含まれていないもの。

もっとも「覚悟のない人間に責任を持つことなんかできない」という気持ちは、私も理解はできる。

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2017/3/23

ヴィオレッタ3幕  オペラ(出演)

昨日夜は日本語カルメンの合唱だったが、今日は午後に久々に会った小娘を見送った後、椿姫を中心としたガラコンサートの練習だった。
”Addio”のアリアは、過去に本番があったから大丈夫。”Parigi”と”Gran dio”もなんとか。でも大変なのは、他の役との掛け合いのあるところ。大体、アップテンポな箇所が多く、リズムの取り方が大変。
もともと「椿姫」については、「乾杯の歌の合唱部分くらい手伝えれば良いかな」と思っていたのに、3幕ヴィオレッタを指定されてプレッシャーかかりまくり。
でも、ここで「できません」なんて言ったり、「やっぱりコイツ、ダメだ」なんて思われたりなんて考えると、永久にアリアだけ歌うことに満足する状態から脱皮できなくなってしまうのだ、と思うと必死な気持ちになる。

アルフレード氏も来ていたので合わせたが、どうもマンリーコとかカニオとか重い役が似合いそうなタイプ。やはりアマチュアのようだが、ヴェルディの全幕プリモは何度もやっている人のよう。
”Gran dio”の所なんかは、私も「負けるものか」なんて思いながら闘志いっぱいに歌った。

さて、明日は同業者コンサートの合わせだ・・・

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2017/3/22

1人1パートのカルメン合唱  オペラ(出演)

5月のカルメン合唱は、アルトパートを歌うことになっているが、なんとアルトが2人しかいない。アルトだけで3部に分かれる箇所もあるから、1人1パートになることもある。
タバコ女工のケンカでは、多数のマヌエリタ派のソプラノに対して2人でカルメンを庇うことになる。

自分がこの団体と関わることになった頃の人は殆どいない。
皆「家庭が」とか「仕事が」とか言うけど、どうしてもやりたかったら、なんとかするはず。
そこまでしてまで、と思わせる何かがあるのだろうと思う。
離れて行った殆どの方は、歌自体を辞めたわけではなく、自分で企画したりグループを立ち上げたりして羽ばたいていったようだけど。

今の運営の方の負担ぶりが大変そうだとは思うけど、「何でもするから役をくれ」と誰の方を見ているのか一目瞭然なんだよな。

私は心苦しくなる事情があったために、参加することにしたけど、そうでない場合は、じゃあどんな動機でやればいいの?って感じになる。
てっとり早く言えるのは、運動不足解消くらいかな。

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2017/3/21

頭数だけの「誰でもウェルカム」  つぶやき

仕事の話になるが、会社員だった頃から、勉強会、人脈づくり、大先生のカバン持ちとかやって、現在の本業につなげるようにしていた。
地道な活動をしていたから、仕事が取れるようになったと思っている。

ところが、ある人の紹介という方が「はじめまして。仕事したいので、仲間に入れて下さい」と言い出してきた。確かに経歴は立派な方のようではあったが、「初対面なのですぐにOKとは言えない。誰でもウェルカムと見なされたくもない」と答えた。
大先生は歓迎したかったようだが、他の多くの同業者も反発していたため、「そんな所、こちらからお断り」と言ってきた。
「なんて冷たい人たち」と我々のことを言っていたようだが、美味しいところだけ取ったら、さっさとフェードアウトするタイプのような印象だった。

「誰でもウェルカム」ということは、それまで地道な努力してきた人の存在を軽く見ることにはならないか?という気がする。

音楽のグループもまた然りではないだろうか。
一般的な音楽教室の発表会は無料の所が多いが、有料でやるのならもっと厳しく臨む必要がある。
音楽教室にさえ通えば上手くなるとは限らないが、そうではない人に有料演奏を行うグループが「誰でもウェルカム」と勧誘するのは、疑問である。

「誰でもウェルカム」を呼びかけているその本人だって個人的な好き嫌いがある。
まして多くの作曲者は、組織としての公平性なんて、全然考えていない。
「皆仲間」と言ったって、プリマになれる人、裏方だけの人、頭数さえ揃えばどうでも良い扱い人と様々である。どちらが偉いというわけでもないのだろうが、「誰でもウェルカム」ということは個人が尊重されていない、という可能性も高いのである。

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2017/3/20

不満があっても黙っている  声楽(レッスン)

4月のコンサートにあたって、ソプラノ同業者が今年になってから突飛な提案をした。

楽器メンバーに交互に「こうもり」の乾杯の歌を歌ってもらいたい。

自分と私は、「乾杯、乾杯」の合唱の部分だけ。

たまたまソプラノ同業者が練習休みの時、新人のチェロ氏が「なんで、こんなに強引に押し付けられないといけないのか。やってらんね〜」と言い出した。
そりゃ、そうだよな。皆、大人だから黙っていただけで。
誰かが何かを言わないと進まない。でも黙っているから不満がないというわけではない。
私は「できないことはできないときちんと言った方が・・・」と言ったが。

結局、楽器メンバーは本来のパートで、歌の部分は、私と彼女が交互に歌うことになった。

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2017/3/18

オペラの世界は年齢で・・・  オペラ(出演)

5月のカルメンさんは、背が高くショートカットが似合う方である。しかも「ゲストでござい」という態度もなく、気さくに話しかけてきた。そこで「ズボン役、似合いそうですね〜」と言ってみたら「私が音大に入ったのは社会人になってから。その後、F歌劇団に入ったが、今はもうケルビーノができる年齢ではない。自分の後には若い人がどんどん入ってくるから、厳しい」と答えられた。
やっぱり、オペラってどこの団体でも「選ばれてナンボ」の世界だよね。よほど突出したレベルか強力なコネでもない限り、若い人を選ぶ世界らしい。
私がピアノよりも声楽を選んだのは、幼少時は僻地で暮らして芸術とは程遠い生活を送っていたためであった。しかし、自分より若い人はどんどん増えていく。この事実は、変えられない。

アマチュアの世界では、高齢でも声楽(というか楽器全般)を習う方をヨイショする傾向にある。
だって、少子化の上、誰でも音楽教室に行く時代ではなくなった。不思議なのは、少子化の打撃を受けやすいと想像しがちな学習塾が、意外と好調なことである。もっとも私の頃は集団講義が中心だったのに対して、「個別指導塾」がメインであるが。
親だって、花嫁道具代わりにピアノ習わせるくらいなら学習塾に行ってそれなりの大学に行って、それなりの職場に就職するのが無難であろう。一緒に演奏していたフルートさんは、日本ではトップの大学を出て、巨大外資系企業に勤め、その企業内の管弦楽団に入りつつ、4人目の子供を出産した。もう、私とその前の世代のように「キャリアか子供か」「キャリアか趣味か」ではなくて、「キャリアを積めば、子供も趣味も手に入る」の時代になりつつあるし、そのような環境に身を置くには一流大学を出て優良企業に勤めることも重要である。

それに対して、団塊の世代の人口は多く、お金も時間もある、ということで消費のターゲットでもある。さらにあまり外出しないで単調な生活を過ごしがちなそれ以上の人も、ヨイショされつつある。
実際、一花咲かせたいという思いが芽生えるようだし、若返り効果は高いと思う。
でも、まだそんな境地にはなれないや。
まして、オペラの役にいきなり選ばれるなんて、絶対ないだろう。
自分がそんな年になったら「高齢なのに頑張っている」と言われる声楽ではなくて、年齢不詳で通用しそうな和楽器やってみたいな。

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