せっかくの暖かさも そうは続きませんでしたね。また冬将軍が戻ってきたようです

しばらく現場仕事はお休みです。細かな修理がたくさんあるので 自宅でぬくぬくと作業しています

今日は散水ポンプの修理です。いままで良く判らなかった構造も 分解してみて初めて理解することが出来ました。
大きく分けて 海水を送るためのポンプ部分と 動力の入切をする電動クラッチにより成り立っています。両者は 太いステンレス製のシャフトによって結ばれ その間に防水シールと 2 つのベアリングが存在します。ヘドロの侵入により このベアリングが固着して 回らなくなってたんだよね
こちらが 電動クラッチと呼ばれる部分です。右側 ポンプ本体に付いているのが 電磁コイルです。手に持っているのが エンジンからの動力を V ベルトにより受けるプーリーと クラッチ板です。通常は 用もないのに プーリー部分のみが くるくると空回りしています(笑) クラッチ板との間にはコンマ数ミリの隙間がありますが 電磁コイルを ON にすると 強力な磁力によりプーリーとクラッチ板が密着される しくみになっています
ポンプ内部には このような星形のゴム製プロペラが入っています

本体は真円ではなく 一部が狭くなった いびつな形をしています。この狭くなった場所を通るときには インペラが折れ曲がり 空間が小さくなります。また 元に戻るときに 空間が大きくなります。この原理を応用し 広がりながら海水を吸い込み
折れ曲がって 中に溜めた海水を排出するのです

インペラは消耗品です。何度も折れ曲がっているうちに 亀裂が入って やがて ちぎれてしまいます

半分以上ちぎれてしまっても 意外と平気で汲み上げていますが ちぎれたゴム片が残ったペラの間に挟まってしまうと まったく働きが無くなってしまいます。
このポンプは エンジンの冷却にも使われています。散水ポンプなら たとえ壊れても後で修理すれば良いでしょう。しかし エンジンの冷却水が止まったら たちまちオーバーヒートしてしまいますね

もし このブログの読者で船をお持ちの方がいらっしゃったら 事前にインペラの位置を確認し 定期的に点検される事をお勧めします。必要な工具は蓋を外すためのスパナだけです。ちぎれたゴムが挟まっていたら 取り除けば また機能します。
予備のインペラも船に積んでおけば より安心ですね

入れるときは手で入れられますが 外すときにはプライヤーなどが必要になるかも知れません。CRC などをかけて 滑りを良くすると楽ですかね