フロントブレーキ周辺もリアブレーキ周辺と同様に、バイクでパトロールしてからの帰宅後は軽く汚れを拭いていますので、基本的に手が届く範囲の汚れは少ないと思います。
フロントブレーキキャリパーの清掃から。
キャリパーは洗剤を使わずにぬるま湯に漬けて歯ブラシで洗浄します。
キャリパー表面にシリコンスプレーを吹き付けてウエスで拭き上げます。
キャリパーピストンとピストンシールの隙間の摺動部分は、CCIメタルラバーで潤滑して汚れの付着を抑えたいので、余分な油分は可能な限り拭き取ります。
いわゆるピストンの揉み出しを行わなくても、清掃と潤滑だけで本来の動きに戻ります。
ブレーキパッドはマジックリンで洗浄。
パッドの残量と当たり具合を確認。
ブレーキパッドのカドが少し出ている部分はヤスリで修正しました。
このBERINGERキャリパーは6ピストン、6ブレーキパッドになっています。
キャリパーに対してのブレーキパッドの場所、内側、外側、等の位置を予め決めている場合も有りますが、6枚のブレーキパッドを平均的に減る様にしたいので、ブレーキパッドを組み込む際には、前に装着した場所とは異なる場所に、あえてブレーキパッドを組み込む様にしています。
組み込んで暫くはブレーキの当たりが出ていませんので、ブレーキの効きが若干甘いのですが、暫くすれば馴染んで来るので、長いスパンで考えるとブレーキパッドの偏摩耗も抑えられるのではないかと思います。
必要な部分にグリスアップを行い、元通り組み立てます。
反対側のキャリパーも清掃とメンテナンスを行います。
途中の画像が無いですが、キャリパーの洗浄、ボディはシリコンスプレー塗布後に乾拭き、キャリパーピストンとピストンシールの隙間の摺動部分にCCIメタルラバーで潤滑、余分な油分は拭き取り、ブレーキパッドはマジックリンで洗浄、必要な部分はグリスアップして元通りに組み立て・・・一通りの作業は完了しています。
このSUNSTARネオクラシックフロントディスクローターはホール&スリットタイプの限定品で現在は廃盤となっています。1枚のディスクローターに穴は3個×3列=穴は9個しかないので、ディスクの穴の清掃は必要無いかな?とも考えたんですが、大した手間でも無いのでブラシを通しておきました。
ディスク表面は水に濡らしたマイクロファイバークロスで汚れを拭いて作業はすべて完了です。

1