2009/3/7

長野流イノシシ解体-2  獲物の処理法

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 2009年3月5日、毛抜き処理を始めたところ
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 熱湯をかけながら全体の体毛を抜いていきます。イノシシの皮膚の赤い発疹のような痕は、ほとんどがダニやシラミ等の吸血の痕です。

 今回は少し詳しくイノシシの処理を紹介してみます。
 
 はじめにおことわりをしておきます。

 私は狩猟のどのシーンも隠すつもりはありません。一般的には肉はスーパーや肉店などで処理済みのものを入手して食べています。鳥・牛・馬・ヤギ・豚・羊・くじらなど鳥以外は姿のまま店頭でみることはほとんどありません。
 こうした普通に入手できる肉類もイノシシやシカなど獣肉も機材や方法は少しずつ違うとはいえ、ほとんど同じような手順で処理されて精肉処理されています。ヒトは植物にしろ動物にしろ命を奪って食料にして利用しています。
 あなたが今晩食べる牛肉は『ああこうして処理されたものを食べているのか』と思って見ていただければ幸いです。
 
 流血現場など苦手な人は今後の「イノシシ解体シリーズ」は見ないほうが良いかと思います。

 3月4日に掲載した「イノシシ解体」の毛の処理について、もう少し詳しく書いてみます。

●最初にイノシシは「すのこ」のような地面と隙間がとれる板の上に乗せます。これは身体の裏側が絶えず熱湯に浸からないようにするためです。

●頭部からでも臀部から始めても良いのですが、一度に全体に熱湯をかけてはよくありません。処理する人数によりますが、二人でやるのでしたら身体の1/3ぐらいずつ進める方がよいでしょう。

●皮の厚い部位、薄い部位により湯をかける時間の調整がいります。薄い部位は身体の裏側(腹部や腋、股ぐらなど)、厚い部位は頭、背、など表側です。特に抜けにくいところがタテガミ、頭頂部、肘や膝頭などです。こうした抜けにくい部位は後で処理します。こうした所が抜けるように長時間熱湯をかけ続けていると他の抜けやすいところが熱し過ぎになり、そうなるとかえって毛が抜けなくなります。特に産毛がこびりついたようになり面倒です。
●身体の側面を済ませて、次はその裏側、次に腹部です。腹部は股のくぼみに熱湯がたまりやすいので気をつけます。
●最後に残った抜けにくい部位を処理します。

 これが第一段階です。次に鋭利なナイフを使って残った産毛や毛をすべてきれいに剃り落します。

 やれやれ、これで毛の処理が完了です。大型ですと1時間以上かかることになります。
 
 
 
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