2011/2/23

イノシシと紙漉  

 猪の鬣(たてがみ)と牙が紙漉の道具に?

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 長野ハナ子の鬣と、罠で獲った雄猪の牙

 ハナ子の鬣は、昨年の夏、衣替えのとき抜いてあげたものです。まとまったので捨てるのはもったいないため残してありました。昔は烏賊を釣る餌木に使われていました。別の場所で書きましたが、猪は衣替えをします。夏毛と冬毛です。冬毛が抜けるとき最後まで残るのが鬣です。体中の冬毛が抜けたのに残っている鬣はまるで「モヒカン刈り」みたいでおかしい。

 2011年1月のある日、友人からの電話で、「猪の牙と鬣はないですか」と聞かれました。どうするのですかと聞くと、婿殿が紙漉を仕事にしていて、その道具に使いたいというのです。さらに話を聞くと、牙は漉いた和紙を磨くために使うのだといいます。昔の文献に猪の牙で紙を磨くことが出ているそうなのです。鬣は和紙を掃く刷毛にするといいます。

 その電話の前の日にちょうど雄猪を捕まえて処理し、頭骨は肉を外して置いてありました。以前とってあった牙(下あごの牙)と上下の牙がついたままの頭骨を進呈しました。上あごの牙と下の牙は形状が違うためどちらの牙が使えるのかわかりません。上下が揃った頭骨が一番よいと思いました。

 頭骨から牙を外すのは、道具を使ってあごの骨を割ってから取り外す、あるいは土の中に埋めておいて、肉等を微生物にとってもらってから抜き取るという方法が主な手法です。友人には1ヶ月ほど埋めておいてから、きれいに洗ってとりだしてください。ただし、季節により埋める時間は調節がいります。いまだと寒いので一ヶ月では早すぎるかもしれないと言ってあります。

 こんど機会があれば、紙漉で猪の部位がどのように利用されているか見に行きたいと思っています。
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2011/2/24  11:32

投稿者:akame

 川越様 はじめまして
 
 猪の頭についている肉はとても美味しいですね。牙(歯)は人間同様あご骨についていますが、歯の周りの根っこまで歯肉で包まれていて骨との隙間がありません。猪の牙はとても深く骨に入り込んでいるため、ヒトの抜歯のように簡単にはいきません。一番よいのは、紹介したように土に埋めておいて歯肉を分解してもらってから取り出すという方法だと思います。歯肉が完全になくなって乾燥したあご骨でしたら、逆さにして振ると牙も歯もぱらぱら簡単に落ちます。また機会があれば試してみてください。

 こちらこそ、よろしくお願いします。

2011/2/24  11:06

投稿者:川越

初めまして。「イノシシ猟の猟期」で検索しておじゃましました。
今年の冬にネットを通じてイノシシの頭を頂き、肉は食べたのですが、キバが欲しくてノコギリなどでトライしましたが、うまくいきませんでした。こんな方法があるとわかっていたら良かったのですが、とても残念です。ナイフも好きなのでゆっくり読ませて頂きます。よろしくお願いいたします。

http://photo-bici.blog.so-net.ne.jp/


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