「レデューサーその8」の記事にも書きましたが、
ZRX1100純正のブリーザーカバーには、オイルセパレーター機能があって
(スポンジ状の金属と多孔式のプレートの組み合わせた物)
ブローバイガス中に含まれるオイル分をセパレーターでキャッチして
ブローバイガスとオイルを分離した後、再びオイルをクランクケース内へと
戻す仕組みになっているので、これが機能しているものだと
思っていました。(実際、ある程度は機能していたと思います)
しかし、現実では、ブローバイガス中のOIL成分が乳化して
ゲル状になった生成物が、レデューサー内部や
リードバルブに堆積してしまい、機能不全を引き起こしていました。
レデューサーその8記事
http://sea.ap.teacup.com/applet/933style3/20101116/archive
生成物を綿棒ですくい取ってみましたが、多少、粘性がありました。
これが金網も付着していて目詰まりを起こしていました。
これならレデューサーが機能不全になったのも、ある意味納得の現象です。
レデューサー本体は分解清掃が可能な構造ですので
マメな点検で、不具合を感じたら分解清掃を行えばよいと思います。
ただし、繁雑にメンテナンスする事を要求されるのであれば
使いたくないユーザーもいそうですよね。
この現象が、減圧バルブ(レデューサーを含む)を装着した車体に
有りがちな事ならば、レデューサー自体の素材の再検討、構造の検討、
加工方法の工夫、等、見直してみる事で、もう少し効率が良いモノに
なる可能性も有りそうな気もします・・・
レデューサー本体、金網は大まかな汚れを綿棒で取り除いた後に
パーツクリーナーで洗浄しました。
パーツクリーナーで洗浄すると、水分が付着するので
ウエスで空拭きをして、水分を取り除いておきます。
レデューサーを分解洗浄出来ましたので組み立てに入ります。
全てのネジ山部分にはカジリ防止にomega99を使います。
リードバルブ部分も組み立てます。
これまで約半年間使用してきた事により、
極薄のリードバルブはストッパーの形状に少し反っていました。
元通りに組み立ててしまうと、極薄のリードバルブが反っている分
組み上がり時に隙間が出来てしまうので、隙間が出来ない様に
リードバルブ部分を組み立てる事にしました。
レデューサー本体とホースが篏合する部分には
TOKICOラバーグリスを使います。
ZRX1100にレデューサーを装着して作業完了!
再び、検証のスタートになります。
後は、使い続けて3ヶ月後位に、また分解して確認でもしてみましょう。
今後、レデューサーは、まだ継続使用してみるつもりです。

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