ZRX1100に限って言えば、
ハンドルのしなり剛性が気になるなら、社外品のブレースバーを
装着する手も無い事は無いのですが、どうもしっくりこないんですよね。
ハンドルにブレースバーを連結している部分、
この部分のハンドルが、しなるタイミングが違う様に感じると言うか
ハンドル右側のしなりが、ハンドル左側にまで影響を
及んでしまう感覚が馴染めないんですよね。
しかし、以前に乗っていたYAMAHA TT‐R250(オフロードバイク)は
最初からブレースバーが付いた純正ハンドル(鉄)でしたが
河川敷のミニコース、砂利道、林道、アスファルト路面でも
さほどハンドルの違和感は感じませんでした・・・
まあ、TT-R250が軽量だった事が関係有るのかも知れません。
それではハンドル交換作業に入ります。
燃料タンクの上には着古しのTシャツを置いて養生しておくと
小さい工具などを、一時的に置く事も出来ますよね。
バーエンドウェイト、グリップ、クラッチマスター、
ブレーキマスター、スイッチBOX、どんどんばらして行きます。
ハンドルを取り外せたので、新旧純正ハンドルの比較を行いました。
画像手前のハンドルが、これから装着する物になります。
純正ハンドルの部品番号及び、表面処理は変更されましたが
高さ、絞り、形状などの基本的なハンドル形状においては
ざっと見る限り、変更は無い様ですね。
ZRX1100を1998年から新車で乗り続けて以来、
ハンドルは一度も交換してません。
スロットルの滑りを良くする為に、特に磨いたりはしてませんが
長年の使用により、良い感じに擦れているので
ハンドル表面は、磨いた様にツルツルになっています。
こちらは左側(クラッチ側)になります。
一部、帯状に擦れた跡が有るのは、チョークレバーを動かした際に
ハンドルに出来た跡です。
ハンドルポスト部分や、ステムナット部分も、普段は掃除し難いので
分解したついでに、軽く埃を払っておきました。
新しいハンドルを装着したところで、これからもう一手間加えます。
エヌ・イーさんより、伝票に同梱されていた
ラッピングフィルム(超精密仕上げ用)を使い
WPC+モリブテンショット複合処理された個所のとても小さな凸凹を
(あえて凸凹と書いていますが、まず、気にならないレベルです)
均一に慣らして行きます。
ラッピングフィルムに番手は有りませんでしたが
「茶色」だと・・・#3000程度の粒度になるのでしょうか。
http://www.mmm.co.jp/asd/products/lapping/
ハンドルにピントが合って無いので、ちょっと判り難いのですが
ラッピングフィルムで、軽くナデナデしておきました。
ラッピングフィルムがグレー色になってるでしょ?
細かい凸凹を平均に慣らす事で、初期馴染みが出易くなる訳ですね。
画像が有りませんが、スロットルパイプの組み付けには
何か潤滑材を塗布した方が良いのか?考えてみました。
まずは、必要最小限の潤滑状態で、どう変化したのか?試したいので
今回はスロットルパイプ(樹脂)の内側にシリコンスプレー塗布。
WPC+モリブテンショット複合処理したハンドル側は、
何も塗布せずに、
ドライ状態として組み付けを行いました。
ハンドルが付いたので、今度は組み付けていきます。
まずは左右のレバーの高さの調整ですね。
ここを調整すると、ミラーの高さも丁度良い角度になります。
クラッチマスターのレバーを握った時、スイッチBOXにある
パッシング用のスイッチの下ギリギリに来る様に
クラッチレバーの高さを調整します。
クラッチレバーの高さを基準として、
今度はブレーキ側レバーの高さも同様に調整します。
※BERINGERのマスターだと、この方法で問題ありませんが
BREMBOマスターだとレバーがパッシングスイッチと干渉してしまいます。
新しいグリップの装着には、防錆潤滑材やエアーを使わずに
パーツクリーナーをシュッ吹き付けて、乾くまでの短い時間の間に
グリップを挿入してしまいます。
この方法なら、後で潤滑材を拭き取る手間が無く、
エアーを使う事も無いので、青空ガレージには最適ですよね。
古いグリップを取る際には(グリップを再使用しない前提だと)
グリップの一部に切り込みを入れてから引っ張ると
割と綺麗にグリップを取る事が出来ます。
スロットル側にも新しいグリップを挿入しました。
グリップが若干長目ので、スロットルパイプに合わせて
グリップの長さをカットして調整します。
やや短めの15mm程度カットしました。
バーエンドウェイトを装着して、グリップを収まりの良い位置に微調整します。
グリップ端部を短くカットする事で、バーエンドウェイトやハンドルには
接触しなくなるので、スロットルの戻りが悪いなんて事は起きなくなります。
(この辺りがキチンと処理されてないバイクは多いですよ・・・)
WPC+モリブテンショット複合処理を施工した境目は
丁度スイッチBOX中央辺りに位置するので、外から見た時には
色が別れている場所は見えないので、視覚的な違和感は無いと思います。
グリップの固定には、一般的な接着剤を使わずに
細目0.4mmステンレスワイヤーを2重にして3カ所止めとしています。
接着剤固定方法に比べると、
デメリット面よりもメリット面が上回るので
私はワイヤリング固定方法の方が好みです。
まあ、ワイヤリング固定方法のデメリットと言えば
カットしたステンレスワイヤーの先端が尖っているので
先端をグリップに埋め込まないと、怪我する事もある・・・かな。
グリップを握った際に、手の平が届かない位置に調整して
ワイヤーの先端を埋め込むようにしています。
さて、作業全て完了です。
エンジンを掛けない状態で、何度かスロットルを捻っては
パッと手を放す事を繰り返し行いました。
アレッ!?
摺動抵抗は格段に低減しているはずですが・・・
う〜む、ちょっと判別が付ません(汗)
実走してみないと微妙かな?
走行距離120667km
後日、天気の良い時にでも近所をパトロールして
インプレを取りたいと思います。
<追記>誰からも問い合わせは有りませんが参考までに。
ハンドルバースロットル部 一律 1箇所2500円+送料+消費税
( WPC+MOS2:塗装してある場合)

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