オークションで「アウトリズム.com」のチタンマフラーを入手しました。
完全オリジナル品では無い事と、色々と手直しを行わなければ
いけない箇所が有りますので、ある程度カタチが見えてきたら
ブログ記事にしようかと考えております。
で、今後の展開を考えながら、マフラーを含めた周辺部品の
プチリニューアル化を進行していきたいと思います。
今回はZRX1100純正のタンデムステップ兼マフラーステーに使っている
カラーを製作してもらいました。
純正品番:92092-1013
純正品名:ブツシング(ラバー)、マフラ
ゴムに鉄のカラーが嵌っている物で、これでサイレンサーの固定と
振動を受ける役割を果たしております。
経年劣化により、ゴムが痩せて来ても、鉄のカラーが入っているので
ある程度の形状は保てるように作られております。
巷でよく見かけるサイレンサーステーの多くは、
Rショックのマウント部分に、ステーを共締めしている物が多く
これが、サスペンションの動きを規制してしまっている事と
サイレンサー側は、防振対策されて無い「直付け」の場合が多く
見栄えは良い物の、耐久性を考えると幾つか疑問が残るので
私は、ずーっと純正を使用してきました。
そんな純正カラーでも、さすがに15年も使ってきていると
ゴムが痩せる(縮む?)ので、ステーとのクリアランスが年々大きくなり
カタカタと遊びが出る様になってきてましたので
次はどうするのか?・・・って事です。
純正のゴム+鉄カラーの重量計測。
20.4g
これを2個使うので、1台分で40.8g
画像手前が純正カラーです。
画像奥にあるのが今回製作して頂いたカラーです。
材質は
「デルリン」ポリアセタール樹脂
解り易く書くとエンジニアリングプラスチックですね。
デルリンについてはコチラ辺りに解説が有ります。↓
http://www.jushikakou.com/sozai-pa.html
http://www.enplanet.com/Company/00000031/Ja/Data/p002.html
このカラーの製作者はパパッキ〜さんです。
大まかな寸法は、私がマンガで書いてお願いしましたが
各部の面取りや、仕上げについては、全てお任せしてあります。
画像だと黒くて良く判りませんが(笑)
ハイクオリティな仕上がりで使うのが勿体無い出来です。
私自身、ここ数年は、バイクと共に過ごせる時間が
以前の十分の一程度しか取れない現状ですので
貴重なプライベート時間を割いて製作して頂きまして
本当にありがとうございます。
デルリン製作カラー:8.2g
2個使うので、1台分で16.4g
差引すると、
マイナス24.4gの軽量化です。
ワンオフのカラーは、ステーにピタリと嵌る予定でしたが
ステー側の精度の問題が有りました。
ステーの丁度中間辺りには、1本の筋状のリブが有るんですが
端部からココに向かって、本当に僅かながらテーパー角度が付いてました。
純正のゴム+鉄カラーならば、これ位は変形して逃げる自由度が
有るのですが、樹脂とは言え、デルリン削り出しのカラーでは
この自由度が少なく、ちょっと厳しい・・・
どうしたかと言うと、
ステーのカラーが嵌る部分の内側を、半丸の棒ヤスリを使い
大まかに切削しておいて・・・
スポンジに砥粒が付いた物で(#320)内側を仕上げます。
カラーの圧入では無く、常温でピタリと嵌るクリアランスになるまで
文字通りの
「擦り合わせ」を行いました。
これが擦り合わせを行った状態です。
ここからフエルトバフでさらに磨き上げました。
本当に久し振りに、こんな作業しました。
自分の狙い通りに手を加えて仕上げて行くのも楽しいものですよね。
ピタリとカラーが収まってます。
せっかくなので、作業のついでにタンデムステップを分解清掃します。
ステーもちょっとくすんでいたので磨いてみました。
※ちなみに、私のZRX1100の純正ステーは、表面のクリア塗装は
過去に剥がしてあり、一度、入念に磨き上げてありますので
手入れを怠らなければ、磨くだけで大丈夫なんですね。
雨天走行しない私のZRX1100でさえ、この辺りは汚れていますので
ステーを外したついでに清掃して、シリコンスプレーを塗布しておきます。
純正カラーのゴム+鉄カラーに比べて、
デルリンカラーは、鉄カラーが無い分、少しスリムな組み上がり幅です。
組み付け完了!
取り付けボルトとナットはチタン合金です。
スペシャル製作したデルリンカラーなのに、黒い色合いでは
玄人過ぎる仕様?なので、まあ、誰も気が付かないでしょう。
これで良いのです。
作業のついでに、左側のステーも取り外して分解清掃します。
フレーム側も清掃します。
左側の方がチェーンOILの飛沫も飛ぶので割と汚れていました。
左側のステップも装着完了。
自宅から、宮ケ瀬経由で道志みち〜山中湖の往復で
約230qほど走行して確認してみましたが
振動面でも問題無く、しっかりとサイレンサーも固定出来ているので
全く問題が有りませんでした。
やはりデルリンでカラー製作して正解の様ですね。

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