サイレンサーバンドは、ステンレス製の物が付属していましたが
バンドの端部に少しバリが出ていて、仕上げが良くなかったので
事前に全ての端部のバリ取りを行った後に
エヌ・イーに送りまして、WPC+MOS2複合処理を行いました。
狙いは疲労強度向上と、質感向上です。
色合いに少しムラが見えますが、防錆油が掛かってる場所と
防錆油が掛かって無い場所の違いによるものです。
WPC+MOS2複合処理代金 1800円+消費税+送料
光沢が有るステンレスバンドも良いですが、
最近はWPC+MOS2複合処理特有の艶消しグレーの色合いが好みです。
このチタンサイレンサーは、パンチング径が60oのストレート形状で
あまりにもヌケが良すぎる為に、パンチング内径を細くして
入り口側と、出口側をテーパー形状にしてもらえる様に
エキパイの修正と同時に、サイレンサーも加工に出していました。
インナーパンチング形状のイメージはこんな感じです。
加工は
「藤竹金属工業所」と言う所にお願いしました。
http://blog.goo.ne.jp/fuji-kin
雑誌等の露出はあまり無い様ですが、誠実な仕事をされている感じで
クルマや、ショップなどの裏方の仕事もされているみたいですね。
パンチングの材質、径、穴の大きさ、配列、テーパー角度、長さ・・・
パンチングに近い所に巻く素材の選定、吸音材の厚さ・・・
サイレンサーって、ノウハウの塊の様なものだと私は思っています。
いちおう、私の希望形状はイメージでお願いしましたが
各部の寸法や角度、仕上げについては、全てお任せしてあります。
(パンチングを加工した後のイメージです)
そんな訳で、藤竹金属工業所のフルオリジナルサイレンサーでは無い
いわゆる「改」サイレンサーですが、藤竹さんのノウハウが詰まった
サイレンサーですので、エンブレムの装着をお願い致しました。
真鍮製の
「藤金」エンブレムです。
タイヤ側にもエンブレムを付けてもらい、表側と裏側の両方に有る
ダブルエンブレム仕様になっています。
サイレンサー出口の奥に、径が細くなったパンチングがありますが
覗きこまないと見えないですかね。
サイレンサーを新旧並べてみました。
新しい方が一回り小さくなっています。
<K-FACTORY>
・材質:カバー:チタン、差込部・テールエンドはアルミ製
・サイレンサー外形:110mm
・サイレンサー長さ:490mm
・サイレンサー内構造:ストレート構造
・パンチング内径:42mm
・サイレンサー差込径:54mm
・カールエンド
<新サイレンサー>
・材質:カバー・差込部・テールエンド・共にチタン製
・サイレンサー外径:100mm
・サイレンサー長さ:450o
・サイレンサー内構造:前後テーパー形状+ストレート構造
・パンチング内径:45o(スチール素材)
・サイレンサー差込径:60.5mm
・カットエンドタイプ
マフラーは全ての工程を仮組して、不具合が出ていないか?
確認後に、エキパイのフランジナットを締めました。
スプリングフックについては、少し走行してから後に
ワイヤリングを施そうと思っています。
マフラー重量は計測していませんでしたが、
エキパイの素材が、フルステンレス製→ステンレス製+チタン製
サイレンサー:長さ&径は、1サイズダウンしている事もあるので
約2000g位は軽くなっているのではないでしょうか。
藤竹金属工業所にて掛かった代金はこんな感じです。
・サイレンサーリメイク一式:31000円
・チタンエキパイ修正:5000円
送料込みで約38000円でした。
これが高いか?安いか?適正か?各々の価値観によりますが
私は仕事をお願いして良かったと思っています。
音質については機会が有ったら動画でもとってみようかと。
余談になりますが、先日の宮ケ瀬で盗撮したバイク(汗)
YAMAHA SR400は藤竹さん個人所有のバイクでした。
隅々まで手が入っているのに、いわゆるデモ車的な雰囲気が無い
不思議な感じの車両だったので、深く印象に残ってます。
全くの偶然ですがこんな事もあるんですね。

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