フロントキャリパーのメンテナンスに入ります。
キャリパー自体が大きいので、先にブレーキパッドを外してから
フロントフォークからキャリパーを外します。
汚れ具合を確認。
ブレーキダストが溜まっている位なので、水洗い+ブラシ洗浄で
軽く汚れを落として、キャリパー表面保護にシリコンスプレー塗布後は
ウエスで乾拭きして、キャリパーピストンのシールの隙間に
メタルラバーを吹き付けて、ピストン揉み出し作業です。
この辺りはメンテナンスの一連の流れです。
ブレーキパッドの摩耗具合を比較。
左が新品パッド、右が使用してきたパッド。
リアブレーキパッドよりは摩耗が進んでいるものの
交換時期はもう少し伸ばせそう・・・かな?
そういえば、フロントディスクローターを交換してから
何キロ位走行したのか?PCが壊れてしまって
履歴そのものが消失してしまったので、後で調べておいて
フロントディスクローターとブレーキパッド同時交換が
良いかもしれない気がしています。
<追記>
過去記事から推測すると、BERINGERブレーキディスクローター交換後の
走行距離は、25000q〜30000q辺りの様ですね。
右側キャリパーは、ブレーキパッドピンとブレーキパッド1組が
走行中に脱落してしまうアクシデントが有りまして、
急きょ、BERINGER純正ブレーキパッド(中古品)を使い
イレギュラーの混成の組み合わせで使用しています。
ちなみに、ブレーキフィーリングは特に違和感は無いです。
フロントも新品のベスラVD980JLを用意していましたが
交換は少し先送りにする事にしましたので
マジックリンで洗浄して自然乾燥しました。
βチタニウムでワンオフ製作したブレーキパッドピンです。
ブレーキダストで汚れていますので洗浄します。
洗浄後のパッドピンの表面を観察。
所々パッドピン表面が擦れていますが、リアよりは少なめです。
勿論、凸凹は有りませんので、表面に極薄くグリスを塗り
使用します。
元通り組み付けて作業完了。
ブレーキパッドピンを固定する為のβピンに
ケブラー糸でタブを付けましたが、これが結構具合良くて
メンテナンス時の作業性が向上しています。
ブレーキパッドに巻き込む程、タブが長くないので
安全性も今のところ、及第点ですかね。
反対側のキャリパーも細部の状態を観察して、清掃〜揉み出しまでの
一通りのメンテナンスを行いました。
ブレーキパッドは、マジックリンで洗浄後は自然乾燥です。
ブレーキパッド磨材の端部に、ブレーキディスクと当たって無い部分が有り
少し凸っていたので、ヤスリで平らに修正しておきました。
こちらのキャリパーのブレーキパッドピンの状態を観察。
ダストが付着している以外は問題無い様です。
ブレーキパッドピンの擦れている部分も確認。
触って判る程の凸凹は無いので、グリスを極薄く塗って使用します。
元通りに組み付けて、左側キャリパーのメンテナンス終了。
フロント側もフルード交換を行います。
前回のフルード交換時から約9ヶ月のインターバルがあります。
使用するフルードは引き続き、MEISTER T-B/Fです。
※画像は使い回しです。
フロント側のフルード交換、作業開始前のフルードの色は
・・・やや薄い黄色でしょうか。
フルード交換完了時のフルードの色は無色透明です。
マスターカップの容量が小さいので、フルード交換作業は煩雑に
フルードを注ぎ込まないと、マスターカップ内が空になってしまい
2度手間になってしまうので、なかなか面倒な作業ですね。
左右のキャリパーからフルードを抜いて、ブレーキライン内の
フルードを一通り入れ替えてしまいたいので、
多少の手間は仕方がないところでしょうか。
作業のついでにクラッチ側のフルードも交換します。
前回のフルード交換時から約9ヶ月のインターバルがあります。
ZRX1100/1200系のエンジンは油圧クラッチなので
エンジンから発生する熱を常に受け続けている事から
ブレーキ側よりも、クラッチ側のフルードの劣化の進行している様で
フルードの色も、やや濃い黄色へと変わっていました。
フルード交換作業終了。
フルードの色も無色透明になりました。
フロント側、リア側、のキャリパーメンテナンスに加えて
前後ブレーキ、クラッチのフルード交換、一通りの作業を終えて
近所を試乗してきましたが、リニアな操作感も戻ったので
定期的なメンテナンスの重要性をとても感じています。
ブレーキを操作したり、クラッチを操作した時のロスの少なさを感じ
気が付かない内に、フルードが劣化していたのか・・・と
フルードを全交換した事で、改めて感じました。
手間を掛けたら、答えてくれる、バイクってイイですね。

2