ZRX1100に使用されている幾つかのエンジンハンガーボルトの中で
右側ステップのブレーキペダル付近にボルト頭部が見える
エンジンハンガーボルトを交換する事にしました。
意味は特に無いです(笑)
純正品番:92150-1142
純正品名:BOLT,FLANGED,10
税込み:810円
寸法:M10×215L P1.25
この純正エンジンハンガーボルト、ボルト頭部に「7」の刻印が有るので
ちょっとググってみたら、強度区分8.8TのS45C材高炭素鋼を使用した
ボルトであり、識別の為に「7」の数字が入っている様です。
※この画像ではボルト頭部の数字は見えないですね。
このエンジンハンガーボルトは、ボルト&ナットの構成で
ナット側は、以前にチタン合金製の物に交換してあります。
http://sea.ap.teacup.com/applet/933style3/20120605/archive
例によって、βチタニウムにてワンオフ製作をお願いしました。
各部の寸法は純正エンジンハンガーボルトと同じです。
素材:チタン合金
表面処理:無し
寸法:M10×215L×20S(P1.25)
税込み:35100円
加工物の直径と長さによって、値段は比例して上昇すると考えると
そのスーパーな値段も納得の範囲でしょうか。
まあ、特注ボルトを何本も発注出来る程のお小遣いが有りませんので
1本づつ製作依頼するのが、やっとなんですけどね(笑)
画像左:チタン合金製ボルト
画像右:純正ボルト
強度を確保しつつ、重量を軽くしたい、相反する条件を満たす為の
チタン合金素材でのボルト製作なので、中実(中空化してない)で製作。
ボルト長が215oの長尺物なので、プライベーターが行う方法で
良く見られる様な、後から炙って焼け色を付ける事は
寸法精度や、強度を低下させる恐れが有るので、私は行いません。
画像左:チタン合金ボルト頭部
画像右:純正ボルト頭部
純正エンジンハンガーボルト頭部には「7」の刻印が見えます。
チタン合金ボルト頭部は、6角フランジ形状ですが
ソケットレンチと、6角レンチの両方を使える様に、
フランジの内側を6角形に仕上げてもらいました。
ボルト頭部の肉厚が割と、薄く仕上げられているので
6角レンチを使い、チカラを掛けると割れそうな感じ・・・
工具を掛けて、煩雑に脱着するボルトではないので
締め付けはソケットレンチを使います。
純正エンジンハンガーボルト(鉄製)
重量:103.6g
加工精度が高い為、非常に転がり易いので
ボルトを立てて、転がらない様にして重量を計測しています。
ワンオフエンジンハンガーボルト(チタン合金)
重量:69.1g
マイナス40.5gと、結構、軽量化になりました。
画像、ちょっと判り難いのですが、リアレーシングスタンドを用いて
車体を垂直にした状態で、エンジン下部にジャッキを当てて
エンジンハンガーボルトを抜き取ったところになります。
こうしないとボルトを抜き取るのは困難なので。
クランクケースのボルトの裏側だった部分は、
長年の埃が堆積しているので(なるべく雨天走行しないですが)
この機会に綺麗に清掃しておきました。
チタン合金のエンジンハンガーボルトのネジ山、ボルトの首下に
omega99を多めにつけて装着。
はみ出したomega99は拭き取っておきます。
締め付けトルクは44 Nm(4.5kgf・m)
ボルト頭部がチラッと見える感じが良いですね(笑)
ZRX1100だとこんな感じになります。
(ZRX1200だと、エンジンハンガー部の作りが少し異なる)
先日のブレーキマスターのフルード漏れを確認するついでに
近所を少し試乗しました。
う〜む・・・何かが違う!?
マイナス40.5gの軽量化は、正直、体感出来てないと思いますが(汗)
スロットルを開けた時の挙動が違う・・・気がする。
エンジンハンガーボルト1本の交換で変化が有るとは思い難いので
日にちを変えて、もう少しバイクに乗らないといけませんね。
ブレーキマスターのフルード漏れについては問題無しでした。
ちょっと試乗に出たついでに、バイク用品店で部品を購入。
M10エンジンハンガーボルトの径に丁度合いそうなOリングを探します。
小物部品の店頭在庫が有ると、見比べる事が出来るので便利ですね。
YAMAHA純正Oリング(OIL DRAIN)
純正品番:93210-07135
税込み:108円
エンジンハンガーボルト部に使う純正ナットはセルフロックでしたが、
交換したチタン合金ナットは緩み止めが有りません。
したがって、今回Oリングを使う目的は
ナットの緩み止めと言うよりは「ナット脱落防止」の意味合いです。
Oリングを装着してみました。
ボルト径に対してのOリングの大きさも丁度良い感じでした。
普段は中々確認し難い部分なので、ナットが脱落して立ち往生するよりは
脱落防止の為の工夫を、何かしらしておいた方が良いだろうと考えます。
将来的に、もっと良い別な方法が有れば、そちらに移行したいと思いますが
当面はこの仕様で行こうかと思います。
走行距離:140002q

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